現代魔女が語る本当にあった怖い話【第一夜】

※ノンフィクション
これは魔女蜜猫が体験したことを記しております。
ホラーが苦手な方はご遠慮ください。
またこちらを動画化した作業用BGMも御座いますのでお楽しみください。



1 、白い足

私がまだ5歳くらいの時の話です。
当時、毎日夕方に放送している戦隊もののテレビを見るのが楽しみでした。
いつもは茶の間で見るのですが、夕飯の支度をしている祖母に邪魔をされないように、いつも祖母の部屋のテレビで見ていました。

祖母の部屋は、廊下を挟んで茶の間の向かいにあります。
霊感がある祖母の部屋は狭く薄暗いので、私は必ず部屋の戸を開けてテレビを見ていました。

その日も戦隊もののテレビが終わって、畳にごろんと横になると、眠気がおそってきました。
少し眠ろうと思って、スースーと自分の寝息が聞こえる中で、それとは違うスースーという音が聞こえるのです。
薄ら意識の中、聞こえる音に耳をすませると、それは廊下の方から聞こえます。
家の廊下は玄関から奥の方まで続く長い廊下です。

気になって仰向けの状態で戸から頭を突き出してみると、廊下の奥、薄闇の方に白く光るものがスースーと音をたてています。
「おかしいな、廊下の奥には何もないし、光るわけがないのにな。」

するとその光は徐々に私の方へと近づいてきます。
光に目を凝らすと、白い足なのです。
その足が廊下をスースーと引きずって歩く音が聞こえていたのです。

私は一気に怖くなって頭を引っ込めようとしましたが体が全然動きません。
金縛りです。
その間もその足は近づいてきます。
ゆっくりとスースーという奇妙な音だけが高鳴り、私は恐怖で懇願しました。
「助けて!ばあちゃん助けて!」

目の前まで迫った時、もうだめかと思いましたが、突然それは消えました。
それと同時に体に力が入るようになり、汗でぐっしょり濡れた手や服を見て更に恐怖したのを覚えています。
あの足は何だったのでしょう。


2、鈴の音

これも私が5歳くらいの時の話です。
霊感の強い祖母の部屋で遊んでいました。
遊ぶといっても、子供が好きそうな遊びの部類ではなく、私はただその空間を楽しむことが好きでした。
祖母の部屋は他の部屋と空気が違うのです。
足踏み式のミシンや、裁縫道具など古めかしい道具が沢山あり、祖母の作ったものを見ているのも楽しかったのです。
外で元気に遊ぶよりも、こうして家の中で遊ぶことの方が好きな私は、友人はいましたがその関係性は気薄なものでした。

ある時、その日も祖母の部屋でひとり静かに過ごしていました。
本を持っていき読書をしていたのです。
すると廊下の奥の方から、リーン、リーンという鈴の音が聞こえてきます。
祖母の部屋は玄関から突き当たりまで続く長い廊下の中腹にあります。
その音はいつも決まって廊下の奥の方から、つまり北側の方から聞こえてきます。

リーン、リーンと、ゆっくりとそれは近づいてきます。
私は、「またか」と思いました。
実はこの鈴の音は特別なものではなく私の家ではしょっ中あることなのです。
祖母が言うには、「鈴の音を聞いたら知らないふりをして決して振り返ってはいけない」とのことです。
だから私も鈴の音が聞こえてもいつも気にしないでいますが、今日は様子が違いました。

部屋の戸は開いていました。
鈴の音はいつもならそこを素通りするはずでした。
しかし今回は鈴の音が部屋の中に入って来たのです。
リーン、リーン、リーン。
気にせず読書をする私の耳元で鈴の音が響きます。
耳元で鳴るそれはもはや鈴の音などという可愛らしいものではなく、寸胴鍋をけたたましく鳴らすような騒音でしかありません。
リーン、リーン、リーン!
早く振り返れよとばかりに頭に響いて、思考力を持っていかれそうでした。
しかし背後のそれの威圧感から、振り返ったら恐ろしいことになると思いました。

リーン、リーンという音の微かに裏で、ケタケタケタと小さく笑うような声と、黒っぽいような靄が広がっているように感じたからです。
私は正常な思考をなんとか保って、平然と読書をしているふりを続けました。

するとその鈴の音は諦めたのか、廊下の方へ戻り玄関から外へ出ていきました。
私はどっと疲れ果てその場に倒れ込みました。
全身の毛穴から汗が吹き出た変わりに、その異様な気配を感じ取ったのでしょう。

後で祖母にこの経緯を話しました。
祖母は、「鈴の音には見えないものをなだめる力があるけれど、まれにそれを使って狩りをするものがいるんだよ」と教えてくれました。
普段の鈴の音は気にしなければ何でもないようなものたちが通っているだけだから、邪魔をしてはいけないのだそうです。
しかしたまに、別のものは鈴の音を使って悪さをするそうです。
皆さんも鈴の音が聞こえたら、決して振り返らないように。
祖母が言うには、振り返ったら魂を持っていかれるそうです。


3、漏れ火

祖母がまだ子供だった頃の話です。
田舎暮らしの祖母は戦時中の育ちで、農家だったため子供の頃から家の仕事をしてきたそうです。

ある時の夕暮れに外の畑で農作業をしていると、東の薄暗くなった空の方から光が飛んできました。
それはふわふわと漂っているのです。
「はて、流れ星ならヒューンと飛ぶし、おかしな光だなあ。」と思い、よく見て見るとそれは火の玉なのでした。

火の玉はふわふわと漂いながら、あっちへ行き、こっちへ行きを繰り返した末に、ある家の中へスーッと入って行きました。
それを見た祖母は驚いて目を疑いましたが、いつもの自分にしか見えないものだと思い気にしませんでした。

翌朝、村では何やら朝からピリピリしていると思えば、ある家で突然亡くなった人がいるようで大人たちは慌ただしくしていました。
詳しく聞けば、その家というのは、祖母が昨日火の玉が入っていくのを見た家なのでした。

祖母は背筋が凍るようにゾーッとしました。
あの火の玉はいったいなんだったのか、その時はわかりませんでしたが、後になってあれは命の漏れ火だと気付いたそうです。
死ぬ間際、魂が体から抜ける時、少しだけ漏れるような小さな火があるのです。

「あれは誰かに虫の知らせを伝えに行った漏れ火だったのかもしれないね。」と、祖母は私に語りました。
「でもそれを私が見たところで、死はどうすることもできないけどね。」
何人もの死を見てきた祖母の、今でも胸に残る言葉です。


4、ひっぱりさん

これは私が小学3年生の夏休みの話です。
夏休みというとたいていの子供は外で元気に遊びまわり、プールやキャンプや昆虫採集を楽しむものだと思うのですが、私は夏は苦手でした。
夏になると目に見えないものが多くなって具合が悪くなるからです。
ですので私の夏休みといえば安全な家の中でごろごろすることが至福なのでした。

私の部屋は二階の北西側にあり、夏場は特に蒸し暑いのです。
窓がちょうど西側に面しており、エアコンもないので扇風機だけで昼寝をしても夕方になると蒸し暑くて起きてしまうような、夏の盛りでした。

私はいつものようにベッドにごろんと横になってうとうとして、眠りこけてしまいました。
まだ陽の高い時間だったと思います。
しばらくして、右腕に違和感を感じて、自分の唸り声とともに薄目を開けると、右腕が宙に浮いているのです。
右腕を動かそうとしても、びくともしないくらいの強い力で引っ張られているのです。
吃驚して起き、自分の右腕を自分で引っ張ると、するりとそれは自分の意識のもとで動かせるようになりました。
見間違いかとも思いましたが、右腕には引っ張られていた痛みが残っていました。

その日の夜、ベッドで眠りについた後にまた同じような違和感を感じました。
眠った意識の中、また右腕が引っ張られているのだと思いました。
そして幼心に、きちんと対処をしないと何度も同じ目に遭うのだろうなと思いしばらく観察することにしたのです。

引っ張られている腕は仰向け状態から斜め上方向に引っ張られていて、徐々に力が強くなっていきます。
引っ張っているものの姿はよく見えませんが耳を凝らしてみると、何かぶつぶつと囁く声が聞こえます。
「あそ、ぼ…う、あ…そぼ…う」

遊ぼうと言っているようでした。
私は眠ったふりを続けながら「今は遊べない!」と強く念じました。
するとその力は一瞬弱まりましたが、またぐいぐいと引っ張り始めます。
そしてまた、「あそ、ぼ…う、あ…そぼ…う」と繰り返すのです。
念じただけではだめだと思い、今度は大声で「今は遊べないって言ってるでしょ!」と叫びました。
それに怯んだのか、その日は腕を引っ張ることはもうありませんでした。

翌朝、何かチクチクと痛みがあるので起きてみると、全身所々に切り傷があったのです。
特に右腕は指の先まで切り傷があり、掴まれたような痣が腕に残っていました。
起きた時は血は流れていませんでしたが、布団には血が垂れた跡が残っていました。
どうやら私は、対処の仕方を間違ってしまったのだと反省し、潔く祖母に打ち明けることにしました。

話を一通り聞いた祖母は「そりゃあ、引っ張りだね。」と言いました。
所謂、子供の霊で遊びたがりで悪戯好きが高じて、暇そうな子供を引っ張っていくものなのだそうです。

「引っ張りはただの無邪気な子供さ。本当に引っ張ってんのはね、お前の方さ。
両親に構ってもらいたい、遊んでもらいたい、友達と外へ行きたい…そんなことを考えているお前の心が、引っ張りを引っ張ってるのさ。」
私は祖母に心の中を見透かされているかのような衝撃を受けました。
自分で気付いているかはわかりませんが、本当におそらくそう感じていたのでしょう。

「もしかして、引っ張りは自分の心の分身なのかな。」
私は祖母に問いかけました。
「さあね。わかることは、お前の心は強くならないといけないね。」

霊は心が生み出したり、呼んでいるものだと言います。
ひっぱりさんは、皆さんのすぐ近くに潜んでいるかもしれません。


5、お盆

私が小学4年生のお盆の頃に、田舎の曾祖母さんが亡くなった時の話です。
私はその時の体験が忘れられません。

曾祖母さんは90歳近くまで元気で、私もよく可愛がってもらいましたが、そんな人ほど死ぬ時は誰にも迷惑をかけずに突然に亡くなるものだと言います。
曾祖母さんもそうで、生き抜いたからさぞ良い人生だったろうと大人たちは言っていました。
それでも私にとっては初めての死という体験で、ショックで、その影響で初めての月のものも重なり軽いパニックになっていました。

私の霊感はそれによって強くなる節目だと、祖母に教えられていたこともあり、実際葬儀の最中も沢山の目に見えないものを見過ぎていましたし、コントロールも効かず精神力が消耗していたのです。
田舎での葬儀は屋敷が大きいので自宅で行うのですが、半透明の青緑色のゼリーのようなものが幾つか浮遊したり、座っていたり、家の中に出入りしていました。
家の外には大きな髭を生やした鬼のようなものが屋根の上にいました。
玄関正面のホールから続く階段では、白い小人のようなものが列をなして様子を伺っていました。
あとはおそらく、生身の人間の群れの中に、そうでないものも混ざっていたのだと思います。

人が集まる所には霊も集まります。
葬儀のようにこの世とあの世の境を渡る儀式や、お盆の期間等でその境が曖昧になる時期には、私の中はごちゃ混ぜになり、わけがわからなくなり、パニックだったのです。
当時は一刻も早く葬儀の場所から離れればいいと考え、子供の足で何時間もかかる道のりを自宅まで歩いて帰ったのを覚えています。
途中肉体的にも具合が悪くなり、うずくまったりしながら歩いていたので、通行人の人には不審な目で見られて申し訳なく思います。

今では霊力のコントロールができるのでこういうことにはならないのですが、お盆はトラウマとなっており、できれば墓参りはその頃を避けたいと考えています。
霊感の強い皆さんもコントロール法を学ぶと役に立ちますよ。
あの具合の悪さだけはどうしようもない辛さですから…。


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