現代魔女が語る本当にあった怖い話【第四夜】

※ノンフィクション
これは魔女蜜猫が体験したことを記しております。
ホラーが苦手な方はご遠慮ください。
またこちらを動画化した作業用BGMも御座いますのでお楽しみください。


16、車の下にいる

これは私が19歳の頃の話です。
当時、仕事を頑張っていた時期で、夜遅くまで仕事をして帰りが遅くなることが多かったのです。

ある夏の夜、仕事終わりに盛り上がって、これから海に行って涼もうという話になりました。
時間は夜9時頃だったので、深夜にはまだ早いですし、複数人での話だったのでその場のノリで出掛けることにしました。

一台の車に、運転手、助手席に私、後部座席に2人が乗り込み、海方面へ車を走らせました。
市街から約20分位で海へ着くので、ちょっとしたドライブという感じです。
皆テンションが上がっていて、ひとりが「折角ならあのトンネルを通っていこう。」と言い出しました。
それは地元では有名な心霊スポットのトンネルです。
運転手も「いいね、いいね〜」とノリがよく、私は断れる雰囲気になれず、皆流されるままビクビクしていました。

田舎の細い田んぼ道を抜けて狭い路地を入りしばらくすると、そのトンネルは闇の中に現れます。
ちゃんと人が住んでいる地区なのに、そこだけが夜の闇が深く、トンネルに吸い込まれるかのような不思議な感覚があります。
それは通常のトンネルではなく、旧式のトンネルで雰囲気もあります。
コンクリートでできているのではなく、石を積んで作ったかのように、ゴツゴツとした岩肌が剥き出しなのです。

ゆっくりと車がトンネルの中へと入って行きます。
トンネル内はとても狭く、車1台分だけでいっぱいで、気を付けないと両側を擦りそうなのです。
雨降りではないのに、トンネルの上部から水滴がぽたぽたと垂れてきます。
そんなトンネルなので、とにかく不気味な雰囲気なのです。

私はトンネルの中に何かいるのではと内心怯えていたのですが、目に見えないものは特にいなかったのです。
霊やスピリットは飛んでいましたが、それはどこにでもいるもので、特に変わった様子はありません。

しかし、トンネルの出口で異変は起こりましました。
トンネルの出口の左側に、街頭に照らされた人影が見えるのです。
「あれ?あんなところに人がいますね。」
仲間に問いかけましたが、「え?どこどこ?」と言われたので、おかしいなと思いました。

しかし徐々に出口に近付くにつれて、その人影ははっきりと見えてきます。
「あそこにいませんか?人…」と言っても、仲間達は変な空気になり「ちょっと、冗談やめてよ!」と言われるだけ。
しかし私にははっきりと見えていたのです。

それはトンネルの出口に佇んでいる男性の霊でした。
霊だというのは、私の座っている助手席側は崖になっているので、そんな所に立っていられるわけがないのです。
その人はスーツのようなものを着ていて、崖の下の方を向いていました。
何を見ているのかな?と気になりましたが降りるわけにもいかないので、知らないふりをしました。

トンネルを抜けて海は間も無く見えてきたので、駐車場に車を停めて涼んでいると、何か違和感を感じました。
違和感は車の方からでした。
車の後部の方に黒いものが見えたのです。
そちらに回り込んで見てみると、タイヤに長い黒い髪の毛のようなものが大量に絡まっているのです。
ぎょっとしてその先を探ってみると、後部のバンパーに女性の手ががしっとしがみ付くかのように付いているのです。
その手は青白く不気味だったので人間ではないとすぐに直感しました。
しかもその掴んでいる手の方向にゾッとしたのです…。
まるで車体の下に体があるかのような方向からぐっと、爪と指の肉がめりこむのではないかというほどにがっしりと掴んでいます。

声にならない声をあげるとはこのことです。
私はガタガタと静かに震えて、目を逸らしました。
はっきりと見えるということは、それだけ力が強いものだということです。
しかしこのまま車と一緒に連れて帰ることもできません。
小声で話しかけてみると幸運にも、人語を理解するものだったので説得して降りていただきました。
その時の説得方は
「そこにいたままだと、また車が走り出したらたぶん背中が痛いですよ。車の下から出てきて海へ入ったらいいですよ。今日は暑いので気持ちいいですよ。あなたもここに来るためにあんな所に居たのでしょう?」

同乗者の仲間達は何が起きたかわからないでしょうね。
その説得は声に出していましたが、仲間は車の下に何かいるだなんて思いもしないでしょう。
ついには私の説得に応じ、女性は素直に海へ下っていきました。
さすが塩水、女性は海へ入って浄化されたようでした。
海や川などの自然の水辺へ連れて行くと霊は鎮まると言われているのです。
私達は安全に家に帰ることができました。

トンネルにはよく溜まりやすいと言います。
そのトンネルは昔、タクシーが交通事故を起こしたり、自殺のスポットであるとかの噂が絶えません。
それが本当かどうかはわかりません。
しかしそんな噂がある場所にはむやみに近付くものではないと思い知りました。


17、黒い影

これは私が物心ついた時からずっと、見えているものです。
私は生まれつき体が弱く、よく病院のお世話になっていました。
病院には様々な人が大勢いますが、殆どの人は体の具合が悪くて通院していますよね。
私は待合室などで患者さん達を見ると、特定の人に黒いもやが見えるのです。
このもやは決まった形がある訳ではなく、ふわふわとしていて、雲のように掴めそうでつかめないようなものでした。

私はそれは、誰に教わるわけでもなく「病気の人がもつもの」という認識をしていました。
何故なら私の体にもたまに出るし、家族が風邪を引いた時などは喉や鼻が黒く見えるからです。
祖母も生まれつき体の弱い人でしたがたまに体に黒いもやが現れることもありました。
ですからこの黒いもやは、誰にでもあって、健康か病気か教えてくれるものだと思っていたのです。

これはその通りで、ある日母が「頭が痛い、何をやっても良くならない。」と言った時に見てみると、黒いもやは頭ではなく肩甲骨のあたりに見えるのです。
私が「頭ではなくて、肩甲骨がおかしいんだよ。」と教え、揉んでみるとカチカチに固まっているのです。
肩甲骨の周りのリンパ液の流れが悪く、脇の下や鎖骨や首を十分ほど揉んであげると、母の頭痛が嘘のように改善したのです。

そんな経緯もあり、私が見える黒いもやは悪いものではないのですが一度だけ物凄い恐怖体験をしたことがあります。
私が高校生くらいの時に、祖母が入院しました。
病室は4階にある4人ひと部屋の相部屋で、他の患者さんもいる中で、私もお見舞いで行き来している時のことです。

やはり病院、しかも病棟の方には黒いもやを持つ人は沢山いました。
エレベーターから降りて、4階のナースステーションを曲がった突き当たりに祖母の病室があるのですが、そのナースステーションの所に見慣れないものがいました。
それは、黒いもやなのです。

いつもの黒いもやは人間と重なっているのですが、この時の黒いもやの周りには人間はおらず、それだけがふわふわと浮いているのです。
縦に長い楕円のようで、それは人型をしてはいませんが闇というか影そのもののようなもやでした。
見つめていると吸い込まれそうな影だったので、私は目を逸らし気付かないふりをしました。
それは進行方向にいるのですが動く気配はなかったので、なるべく距離をとって通り抜けました。

ところが、私が通り過ぎるとそのもやも後をついてくるのです。
なんとなく嫌な感じがしました。
あまり関わってはいけないような、危険な警笛が私の中で鳴っているのです。
「このまま祖母の病室へ入ってはいけない。」と思い、どん詰まりになっている通路の突き当たりまで行ってじっとしていました。
その間も心臓がドクドクと音を立てて高鳴っています。

もやはゆっくりと、ゆっくりと静かに近づいてきます。
そして間も無く私がいる通路の突き当たりまで来るのではという恐怖からカタカタと奥歯が鳴りました。
「もうダメだ」という所で、突き当たり手前の病室へぬっと入って行ったのです。
扉は閉まっているのですり抜けるようにして入っていく所を目の当たりにして気持ち悪くなりました。

私は汗びっしょりで恐怖から解放され、急いで祖母の病室へ逃げ込みました。
祖母はその慌ただしい私の姿を見て、「見たのかい。」と一言だけで察し、目を伏せました。

翌日、その病室の人は亡くなったそうです。
私が見たあのもやについては、祖母は何も教えてくれませんでしたが、なんとなくわかります。
それは、「死神」と呼ばれるものです。

私がいつも見える病気を表す黒いもやと、あの黒いもやは全然別物でした。
皆さんも、もし何もない空間に黒いもやが見えたら、決して近付きませんよう。
神の力の前に、人間はどうしようもないのですから。


18、肝試し

私が住んでいる地区では毎年、夏祭りが行われます。
これは小学1年生の夏祭りの時の出来事です。

当時、夏祭りは公民館で行われていたのですが、その隣は有名な大きなお寺だったのです。
夏祭りや運動会など公民館へ集まるのですが、毎回私はそのお寺が怖かった記憶があります。
塀で区切られている訳ではないので、子供達が遊び場として勝手に敷地内に入ってしまい、大人が怒るからです。
子供達は大人の事情を知りませんから敷地なんて概念がありません。
ですから何度かお寺に入っては怒られていたので、怖い印象が皆にはありました。

でも私はその夏祭りの出来事で怖い体験をしたのです。
夏祭りの夜なので上級生も含めて子供達は皆テンションが上がっていました。
ある上級生が、お墓で肝試しをしようと言いだし、皆それに賛成したのです。
肝試しといっても、お寺の正門から入り墓地の通路を通り裏門まで抜けるといった、仕掛けも何もないものでした。
でもその夜は皆が行動的で、怒られてもへっちゃらだと思っていたのです。

何人かでグループになって次々と墓地を抜けて行きました。
そして私もそれに加わり、初めての肝試しという体験をしたのです。
墓地は正門の北側に墓地が通路に従って縦に伸びていました。
通路の両側には勿論お墓が沢山並んでいます。
私は慎重に歩を進めましたが夜の暗闇以外は何も怖い感じはせず、難なくゴールの裏門まで行き着いたのです。
「なんだ、肝試しってこんな感じか。」と期待を裏切られガッカリしました。
もっといつも見ている、はっきりした人型のものや、虫や、ゼリー状のものがいると思っていたのにいなかったからです。
強いて言えば、なんだか墓地の中に言葉にしがたい黒いものが渦巻いていて気持ち悪くなることでした。
何となく私にとってこの場所は合わないんだな、そう感じました。

その後、皆が肝試しをクリアした頃合で、案の定お寺の人が子供達を叱りに来たのです。
予想していたことですが、私はそれを見て恐怖しました。
お寺のおばあさんの形相が、本当に怖かったのです。
おばあさんの顔の皺が、他の人が重なったように二重に見えるのです。
何かにとり憑かれたかのような、まるで般若のお面をつけているかのような顔でした。
体からは黒いもやがでて、おばあさんの小さな体は何倍か大きく見えました。

それを見た瞬間、私も周りの子供達も一斉に泣き出し騒ぎになりました。
「こわい!こわい!」
「いる!そこにいる!」
皆、怒られたことよりも、そのおばあさんの姿が怖くて泣いたのです。

今思うことは、お寺や神社の管理者とその社は繋がっているということです。
人の心が綺麗なら、綺麗な社になります。
もし怒っているなら、黒い社になります。
神聖な所には神聖なエネルギーが集まり、人間も霊も集まってきますが、もしそのエネルギーが枯れているとしたら…
きっと人間も、霊すらも近寄らない所になるのでしょう。
そして、あの夜のおばあさんは…、あのお寺は…。
その後、檀家さんも減り色々とうまくいってない話を聞きました。


19、行列の先

私が社会人の頃、とある墓屋売りの社長の手伝いをしていた時期がありました。
墓屋は今では大手チェーン店が多いですが、当時は個人事業店の方が多い時代でした。
私としては仏教やその宗派、仏壇や墓の違いについて勉強できるということで手伝いをしていたのでした。

手伝いといっても社長について行って、クライアントや業者をまわるというものです。
クライアントは市街から遠い田舎の山の中に行くことが多かったです。
業者は仏壇作り屋や墓石加工屋もですし、特にお寺さんに行くことが多かったのです。

ある時、その社長が外回りから帰ってくると、何やら様子が違っていたのです。
顔色が青っぽく、具合が悪そうだったので声をかけてみると、本人は「大丈夫だ。」と繰り返します。
それでも不思議に思ってよく見てみると、社長の後ろに人霊がいるのでした。

「あ、これのせいか。」と思ってよく観察しようともう少し見てみると、人霊はそのひとりだけではなかったのです。
なんと、社長を筆頭に何人もの人霊が行列をなして続いているのでした。
数えてみると、5人程までは部屋の中におさまっていますが、6人目からは屋外に続き、道路に出て、駐車場に停めてある車の周りをぐるりと一周して、その後は集団で固まっておりました。
その人数、驚くなかれおよそ50人。

私はぎょっとして社長に駆け寄り、「本当に大丈夫なんですか?」と問いただしましたが、本人はけろりとして「大丈夫だ。」と言います。
全然大丈夫ではないと判断し事のあらましを説明すると社長は「そうか、そうか。」と頷きながら聞いていました。
私は「落とした方がいいですか?」と聞きましたが社長は一言こう言いました。
「でもそれは、俺が先頭なんだろう? 先頭を歩いているならいい。誰も邪魔するなよ。」
そして手振りでシッシッと空を切っています。
おそらく、俺の前に出るな、と幽霊に見せているのだろうと思いました。

やはり、目に見えない者やあの世を商売にしている人は強いと思いました。
普通はそんなに連れていたら辛いはずなのです。せいぜい5人位までが関の山なのです。
しかし社長は、そんなのが怖くて商売になるか!とばかり気丈な人でした。
後日談としてはその人霊達はたまたま連れてきたものらしく、1週間後にはいなくなっていました。


20、夜蜘蛛

これは誰でも知っている話だと思いますが、夜に蜘蛛を見つけたら決して粗末に扱ってはいけません。

夜は一日の時間の中でも特別な魔力があります。
犬が遠吠えしたり、虫が騒いだりします。
生き物の中でも蜘蛛は夜闇の支配者だと言われています。

家には昔から大蜘蛛が何匹もいて、窓や、庭の木々の間に巣を作っています。
特に茶の間の窓には、決まった時期に必ず大蜘蛛が巣を作っているのです。
幼い頃はその大きさと、グロテスクな黒と黄色の模様にビビって毛嫌いしていました。

ある夜、テレビを見ていると障子に映る大蜘蛛の姿がありました。
その大蜘蛛は茶の間の窓際、テレビの横側にいつも巣食っている子なのです。
しかしおかしいですよね?
夜、部屋の電気をつけているので、暗い窓の外の光景が影になって映るには、向こう側から車のヘッドライトなどで照らされないと映るわけがありません。
すぐに障子を開けて確認するも、そんな光はありません。
うちの大蜘蛛は不思議な力があるのかもしれません。

今では大事に、共生しています。
今年はいつもの時期に大蜘蛛がいないなと思ったら、庭に新しく植えた魔女のハーブや樹木の茂みに巣を作っていました。
小さな虫がハーブを求めてやって来るし、草で陰になり涼んで、いい場所なのかもしれません。

虫が嫌いな人は多いかもしれませんが、自然のものにはできるだけ手をかけない方が、私たちに実りを与えてくれます。
大蜘蛛は葉を食べる青虫を食べている、きっとここが生命のエネルギーの渦巻きで、不思議な力の源なんですよ。
本当に、むやみに害虫といって殺したりしてはいけませんよ。


魔術ブレスレットのページへ!
↑魔女の作る魔術ブレスレットで願いを叶える!↑

ページ先頭へ

お支払い方法について

詳細はこちら
お支払い方法をご利用頂けます。 paypal

配送・送料について

詳細はこちら

配送業者:クロネコヤマト

注文合計金額が1万円以上で送料無料。
9,999円以下の場合は、地域により送料がかかってまいります。
配達時間帯は、以下の時間帯にてご指定頂けます。天候や交通事情により、ご指定の時間帯にお届けできない場合もございます。

配送方法

店舗情報について

詳細はこちら

黒猫魔術店
〒998-0842
山形県酒田市亀ヶ崎3-9-3
13:00〜20:00 水曜定休
霊峰出羽三山の麓、東北初の西洋魔術オカルト専門店。

黒猫魔術店ショップイメージ width=