恋愛成就を願う藁人形の歴史と黒猫考察

調べる程藁人形は怖くはない。

今回は、藁人形の術についての話。

人形、または人型を使った術は、日本にも古くからあります。
神社でも祈祷や厄払いの時に、紙の人型を利用して術を行います。
陰陽道を使う陰陽師も、紙や木でできた人型を使います。
病魔を人型にうつして身代わりになってもらうものもあれば、逆に人に見立てて呪いのために使用するものもあります。

 

愛の藁人形呪術は女性のお守り|黒猫魔術店

 

人形に願いをこめる術は古くからある

 

呪いに対する見解はこちらで書いております。
【ブードゥーや藁人形】呪いについての黒猫的考察
ここでは、いわゆる白・黒が良い・悪いという概念的なものを言いたいのではなく、どちらも古くから使用されてきた歴史を引用したいのです。
陰陽師、コミックにも映画にもなっていますよね。現代にもいらっしゃいます。
平安時代以前よりいらっしゃいますし、もっと歴史を辿ると卑弥呼の時代から人型はあるようです。

 

雛人形や五月人形も人型といってもいいでしょう。
幼子の流行り病や伝染病など人形が身代わりになって受けてくれるものが本来のようです。
また案山子だってそうですよね。烏避けで願掛けはしていないかもしれませんが。

 

こうして見ますと、科学や医学が発達していなかった昔ほど、人形に願いをこめていたことがわかります。
しかし、それらが発達した今でも、「藁人形の呪い」など淘汰されずに残っているということはそれなりの理由があります。
少なからず効果があったから、古くから言い伝えられているのです。

 

藁人形の歴史

 

藁人形の歴史を見てみますと、江戸時代にはホラーとして面白おかしく春画に描かれています。
私は「妖怪図譜」という文献を所持しております。

こちらには春画になった妖怪たちというコーナーで、藁人形が描かれているのですがその容姿たるや。
藁人形の頭の部分は男根になっており、それを釘で打ち付ける女性の頭は性器になっています。

 

江戸時代の大衆娯楽の浮世絵で、ブラックジョークなのだとしてもこうして大衆向けに描かれているということは、このモチーフが誰もが共感するもののはずです。
(共感せずに受け入れられなければジョークにすらなりませんし)

 

また、あまりにも貞操(教養)のない男女はこのような妖怪になると信じられていました。
人間が妖怪の姿に成り代わるというのは、一種の戒めでもあります。
戒めるためか、はたまたただのジョークだったのかは解りませんが、エロスな浮世絵は多く残されています。

 

7つの大罪でも色欲の罪がありますし、地獄にもそのような者が落ちる衆合地獄があります。
世界共通で、色恋沙汰に関するものは抑圧の対象となり、結果、魔術でもって願いを叶えるべく様々な術が生み出されました。
(たぶん昔は恋愛=娯楽だったのです、それしかなくて)

 

そんな時代背景も相まって、おそらく江戸時代よりももっと昔から、藁人形は民衆呪術として使われてきたことでしょう。
パートナーの浮気防止や、貞操を守るために股間を打ち付けたり、足を紐で縛って寝床にくくったり。

 

おそらく赤の他人に呪いをかけるというような、現代人が想像するよくある「呪いの藁人形」ではなく、こうした色恋沙汰に関するものが多かったことでしょう。
そうでなければ大衆娯楽の浮世絵に登場しませんもの。

 

民衆信仰としての藁人形の役割

 

そして、おそらく民衆信仰としてよくやっていたのではないかと思われます。
丑の刻参りは正式には神社の御神木に百度参りする技法が伝わっていますが、簡易的には自宅でもできます。
白装束を着て、頭に三本の白い蝋燭をさして、百度も人に見られずに現実的に可能なのか?はさておき。
人形呪術の真髄は、対象者に見立てた人型をいかにして本人の如く仕立てあげるかがキモになります。
ですのできちんと見立てることができれば、自宅でもできます。

 

※そもそも神社へ丑の刻参りする術は、人を殺めたい時です。
呪うなら四ツ路、殺めるなら宮ノ下だと言い伝えられています。
しかしそんなことを考えてはいけません、あなたも同じ穴のムジナになります。

 

また、藁を使用するのも理にかなっています。
藁(稲)は大地神(地母神=女神)が生み出した穀物であり、ハーブです。
米は金星で陰性をもつ女性と恋愛事に関するハーブですので、藁人形を作って恋愛事のために願うのはとても良いのです!
昔の人はハーブという西洋的な考え方はなかったかもしれませんが、自然信仰で八百万の神を信仰していました。
大地が地母神となるのは日本でもそうで、そこから生まれる稲藁は多くの神事でも使われてきました。

 

藁じゃなくてもなんでも人型ならいいのですが、いちから人形を作るのは大変です。
日本人の主食である米の付属として入手は容易かったでしょうし、作り方も簡単です。
簡単だから故に、作りながら自分の念を込めて作れるのです。

 

藁人形は寧ろ、女性のお守りで、身代わりにもなります。
色恋沙汰以外にも、病魔を取り払うこと、特に女性特有の病気や感染症、妊娠出産などの願いに適しています。
米も多くの実をつけますから、そこからも子宝として有名です。
私も女性特有の癌の手術前に藁人形に身代わりとなって頂き、北の窓に吊るしましたが、手術前日に糸が切れて落ちました。
つまり病気の身代わりになってくれたのです。手術は無事に成功しましたよ。

 

藁人形は怖いだけのものではない

 

こうして、藁人形の術は現代人が忌み嫌うような怖いイメージだけの代物ではなく、古くから使用されていました。
しかも理にかなったものとして。

 

ぜひ、女性はこの人形呪術に触れてほしいものです。
女性はその体に宇宙を秘めています。子を宿しますからね。
ですから自然(=宇宙や神)と繋がりやすくシャーマン的存在だといいます。
誰もがその能力を持っているのです、気付かないかも知れませんが。

 

そして自然と共に生きることが今をもっとより生きやすくする、「魔女」的な思想と合致します。
人形呪術はそんな自然の力を取り入れた術なのかもしれませんね。

 

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