太陽系で一番大きな、全知全能の雷の力を持つ、木星…。
ここでは惑星のパワーを取り入れた魔術儀式を行ったり、占星術で読み解いたりする人のための「木星」の意味をまとめていきます!

木星の科学的知識
- 木星(Jupiter)は、太陽系の中で大きさ、質量ともに最大の惑星です。
- 質量は地球の約300倍、自転周期は地球のほぼ2倍。
- 地球から見ると、12年かけて地球の周りを1週しています。
- 地軸はほぼ倒立のため、季節の変化はありません。
- 赤道の直径が7%程膨らんだ、楕円形の姿をしています。
- 気温は約‐140℃で、内部から熱を発していると推測されます。
- 大気中のアンモニアや氷でできた雲にさまざまな微量元素がまざり、多様な色を生んでいます。
- 木星の磁場は、地球磁場の約14倍です。そのため木星には常時オーロラがあります。
- 木星には衛星が69個発見されており、大きなものはイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストと言います。総称してガリレオ衛星とも言います。
- 木星には3層の環があります。
- 太陽が低い位置にある時、地球からも観測できます。
- 木星には地面がなく、水素でできています。この水素の気圧が3600万気圧。
- 中心には岩石状の中心核があり、約2万℃。
木星のあれこれ
- 質量…木星1個=地球320個
- 重力…地球で体重30kg=木星で71kg
- 自転軸の傾き…3,1°(反時計周り)
- 磁場強度…4,28ガウス(地球の13,8倍)
- 太陽からの距離…7.783億km
- 軌道の傾き…0,328°
木星に関する神話
この巨大な惑星木星を象徴するのは、全知全能の神と呼ばれる存在です。
世界各地の神話で語り継がれています。
- ギリシャ神話ではゼウス
- ローマ神話ではユピテル(英語ではジュピター)
- 古代バビロニアではマルドゥク
- リグ・ヴェーダではディヤウス
- 北欧神話ではテュール
木星に関する魔術的能力
飽きっぽさや気まぐれっぷりが目立つ最高神は、雷を代名詞とする瞬間的な力を求めます。
太陽のように常に強いエネルギーを放つのではなく、鋭角的に、刹那的に、その力をピンポイントで放出していきます。
焦点の定められた力は集約され、太陽の力を凌ぎ、あらゆる物を粉砕して突き進むのです。
こうと決めたら一点突破、他人の迷惑何のその。
気まぐれ、適当、思いつき。
そんなアバウトな感じなのに、持ち前のエネルギーでこなしてしまう。
そういうエネルギーを持った惑星であります。
守護星座は射手座。
矢のように集約されたエネルギーは、まさに稲妻の如しということです。
さらにこの木星、最高神というだけあって、守護により幸運を引き寄せるとも言われます。
そのため一攫千金はもちろん、お仕事で幸運がほしい、お金がほしい、大成功したい…
そんなときは木星の力、ゼウスの力をちょっと借りるのが望みに近づくいい手段だったりします。
無理矢理場を動かす力もあるのですが、あまりやり過ぎると、ゼウスのようなしっぺ返しを受けるかも?
自由人なのはいいですが、神ではなく人であるのを忘れずに。
対照表・木星

- 木星…繁栄、名誉、富、幸福
- タロット…10ホイルオブフォーチュン(運命の輪)…タイミング
- 守護石…ラピスラズリ(瑠璃石)…試練と幸福
- ヘブライ文字…カフ
- 色…バイオレット
- 動物…ワシ、スフィンクス
- 植物…ヒソップ、オーク、 リンデン、 セージ
- 魔術武器…ネギ
- 香…サフラン