魔除け、カップルの愛を守る木
魔除けの木であり、カップルの愛を守る樹、ホーソン(サンザシ)…。
ここではケルト樹木のパワーを取り入れた魔術儀式を行ったり、オガムやルーンで読み解いたりする人のための「ホーソン」の意味をまとめていきます。
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ホーソンの植物学的知識
- ホーソン(hawthorn)はバラ科サンザシ属の落葉低木。
- 樹高は2~5m。
- 葉は互生、2~4cmの鋸葉。
- 樹皮はなめらかで皮目が点在し、枝には鋭い棘があります。
- 花は5~6月、散房花序に白い花。5弁花。
- 果実はナシ状果。10~11月に赤い実をつけます。
山中でのホーソンの見分け方
- 庭木としてもよく植えられているので身近にあります。
- 赤い実をつけます。
- 葉が小さく丸く可愛らしいのでわかりやすいです。ただし枝は棘だらけなので注意。
- 毛虫が沢山いるので注意。
ホーソンに関する神話
「オーク」、「トネリコ」、「ホーソン」の3種が生えている所には妖精が現れるとされています。
これがスピリットツリーと呼ばれる所以です。
ホーソン月の頃、ちょうどベルテーン(ワルプルギス)のサバトが行われます。
新たな成長と豊作を願う春の火の祭りです。
このメイデイ(5月1日)から暦の半分である「明るい光の季節」が始まります。
ケルト人はこの頃に結婚の儀式を許されました。
ホーソンに関する魔術的能力
- 魔除け
- 魔法の強化
- 幸運
愛を結ぶ樹木とされ、多産・豊穣・結婚式に用いられます。また、葉の雫で顔を洗うと1年以内に結婚相手が現われるとされています。
葉を寝室に置いておくと純潔や独身を守るとされていて、ホーソンを持ち歩くと気分が晴れると言われています。
ヨーロッパでは嵐・落雷・悪霊除けとして戸口に枝を下げておく風習があります。
また新しい視野が開けると言われています。
ホーソンのオガム占いの意味
オガムでは【H】「貞節、抑制」といった意味を持ちます。
ホーソンに関するハーブ学的能力
薔薇科サンザシ属の落葉低木。
干した果実は消化吸収を助ける作用があるとされ、漢方等にも使われます。
また、ヨーロッパではハーブとしてセイヨウサンザシの果実を心悸亢進、心筋衰弱などの心臓病に使われています。
イギリスでは生垣としてよく植えられています。
密集し、枝がねじれたように成長する棘を持つ小さな木は家々の防御のために使われました。
対照表・ホーソン
- ホーソン…サンザシ。魔除け、強化、幸運
- 属性…火属性
- 守護惑星…火星
- 陰陽…陽性
- オガム…Huath(ウアー)貞節、抑制
- 木の暦…第6の月(4月)
- 階層…冥界
- 階級…農民
- 出生…5月13日~6月9日(スターチャイルドより)
※ケルトの木の暦には諸説あります。
ホーソン(サンザシ)の動画
ホーソン樹木の販売