戦いと挑戦の木であり、その棘で魔を祓う力が与えられた樹、ホーリー(ヒイラギ)…。
ここではケルト樹木のパワーを取り入れた魔術儀式を行ったり、オガムやルーンで読み解いたりする人のための「ホーリー」の意味をまとめていきます。

ホーリーの植物学的知識
index
- ホーリー(Holly)は、モチノキ科の常緑小高木です。
- 別名セイヨウヒイラギモチと言います。
- ホーリーはモチノキ属の総称にも使われるので、ヨーロピアンホーリー・イングリッシュホーリーと言って区別しました。
- 葉が互生で数か所鋭く尖ります。
- 樹皮はなめらか。古い枝や上部の枝は棘が少なく葉縁が全縁になります。
- 雌雄異株。白い花が咲く虫媒花です。
- 果実は赤く6~10mmで秋に熟すが苦いです。
- ヒイラギナンテン(メギ科)、ヒイラギ・ヒイラギモクセイ(モクセイ科モクセイ属)。これは日本の「ヒイラギ」であってホーリーではない。
山中でのホーリーの見分け方
- 日本ではホーリーに似た木である南天の方が目立ち、探しづらいかもしれません。
- よって日本では庭木として植えるのが一番わかりやすいかな。
- そっくりさんは紫色の実をつけるのに対してホーリーは赤い実をつけます。
ホーリーに関する神話
古代ケルトでドルイドにより聖なる木と言われました。
古代ローマではサトゥルヌスの木とされ、サトゥルヌーリア祭で使われていました。
この祭りはユールタイド(冬至期間)に行われていた祭りで、後のキリスト教がクリスマスとして祝いました。
キリスト教ではイエスの足元から生まれた植物だと言われます。
赤い実はキリストの血、棘の葉は苦悩を表すと言われています。
花は母乳のように白くイエスの誕生と関連付けられています。
樹皮の苦みはキリストの受難を表します。
「キリストの棘」とも呼ばれます。
こういったことからアイビーと共に守護や魔除け、幸運の樹木としてクリスマス等に戸口に飾ります。
自然信仰の土地には西洋問わず植えられていることが多いです。(神社など)ただし日本ではモクセイ科の方だと思います。
若葉は棘が多いが、成長すると棘がとれ丸くなることから悟りを表すこともあります。
ホーリーに関する魔術的能力
- 戦い
- 挑戦
- 守護
家や住人を魔から守り、動物はおとなしくなり、運気が訪れます。
煮出し汁でホーリー水を作り、弱きものに振りかけると、その者を守ると信じられています。
金曜日の深夜に棘のない葉を9枚摘み、枕元に置いて寝ると予知夢を見る事ができるそうです。
ホーリーのオガム占いの意味
オガムでは【T】「戦い・挑戦」
ホーリーに関するハーブ学的能力
ユールの頃にリースを作って戸口にかけるとその棘が魔除けになると言われます。
またケーキや皿に添えて飾りにします。
若葉の棘も戦いと挑戦を繰り返して、丸くなるのかもしれませんね。
因みにハリーポッターの杖は柊の杖だそうです。
対照表・ホーリー
- ホーリー…ヒイラギ。戦い、挑戦
- 属性…火属性
- 守護惑星…火星
- 陰陽…陽性
- オガム…Tinne(チンニャ)戦い、挑戦
- 木の暦…第8の月(6月)
- 階層…中界
- 階級…農民
- 出生…7月8日~8月4日(スターチャイルドより)
※ケルトの木の暦には諸説あります。
育て方
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