愛と幸運を引き寄せる太陽の力
こちらではベイ(月桂樹・ローレル・ローリエ)の伝承や言い伝え、おまじないなどをご紹介します。
このような知識を持った者を「ハーブ魔女」と呼び、いつの時代も恐れられてきましたが それは何でも知っていて命さえも操れるような、まるで魔法のようだったのでしょう。
ケルト樹木のパワーを取り入れた魔術儀式を行ったり、ワンドや箒などウィッチクラフトをする人のための「ベイ」の意味をまとめていきます。
ベイの植物学的知識
- ベイ(Bay)はクスノキ科ゲッケイジュ属の常緑高木。
- 和名は月桂樹。ローリエ、ローレルとも呼ばれます。
- 樹高10~18m。
- 葉は互生につき、全縁の波打った葉形。長さは7~9cm。
- 樹皮も枝もなめらか。
- 雌雄異株で、4~5月に、黄色い花をつけます。
- 実は液果。10月に1cmの球形の実をつけます。紫色に熟します。
山中でのベイの見分け方
- 庭木、公園などに植栽されています。
- 人の手が加えられていない場合、上に高く伸びていきます。
- 葉や枝からベイの香りがします。
- 黄色い花とオリーブのような実が特徴です。
ベイに関する神話
アポロン、ダフネ、デルフォイなどの神と関連付けられています。
アポロンの求愛を避けるために、ダフネが姿を変えたのがベイでした。
儀式の最中にベイの葉を切り裂くことで、神の力を喚起することができます。
第一回オリンピックでベイの花冠が優勝者に捧げられました。
1世紀のローマ皇帝ディベリウスは、恐怖を克服するために月桂冠をつけました。
ローマ人はベイをフィデスに捧げました。
捧げた者に名誉と忠実さを与えました。
エルメスがベイに対してザクロを打つことで、火を発明したと言われます。
ベイに関する魔術的能力
- 愛
- 尊敬と栄光
- 悪魔を追い払い、魔法や幸運を呼ぶ
ベイは、愛やロマンスを引き寄せるために使用されます。
やり方は様々あります。儀式の際にアポロンやダフネの神に捧げるために火にくべる。
またはベイオイルを塗ったキャンドルで瞑想する。
こうすることで、他人にアピールするための自己の変化を引き起こします。
また、月桂樹の小枝の片方を恋人へあげると愛が深まるとも言われます。
魔法の贈り物として、プレゼントの箱の中に葉を入れます。(自分への贈り物でも可)
この葉は新月の日に3本摘み取るのが良いとされます。
贈られた人は、月が満ちる期間の間に葉に願い事を書きます。
満月の日に、箱や葉など贈り物すべてを外に出し、大釜で燃やし、灰を埋めます。
鉢植えのベイは、雷雨(自然災害・外的要因)から家を守ります。
これはアポロンの守護です。
タロットの太陽と力のカードを理解するために、ベイオイルが使用されました。
アポロンはリュート奏者のため、楽器演奏者にもベイオイルが使用されました。
ノートの上に葉を置くとインスピレーションが刺激され、詩的な物語を綴ることができます。
またそれら多くの魔術で、マリーゴールドと組み合わせて使用されます。
水槽に葉を浮かべて占いをしました。
他にも、サクランボの種を月桂樹の葉に包み身に着けると、称賛の言葉を貰える。
枕の下に月桂樹を入れて眠ると予知夢を見る。
玄関にスワッグを飾ると幸運が訪れる、などとも言われます。
ベイに関するハーブ学的能力
月桂樹の葉は、煮物などの臭みけし、蜂蜜酒などに使用されます。
燃やす(焚く)と消毒剤・殺菌剤とされた歴史があります。
対照表・ベイ
- ベイ…月桂樹、ローレル。愛と守護、勝利。
- 属性…火属性
- 守護惑星…太陽、獅子座
- 陰陽…陽性
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