禊祓と海の神様!とにかく広い!
大阪 摂津国 一宮 住吉大社にご挨拶に詣りました。
立派な灯籠が並び荘厳な雰囲気かと思ったら橋のたもとでアカミミ亀が甲羅干ししててほっこりしました。
神様が沢山いらっしゃり順に巡ってご挨拶。
島津家ともご縁があったり、願掛けの石があったり、とっても広い神社でした。
index
住吉大社の御祭神
- 第一本宮:底筒男命(そこつつのおのみこと)
- 第二本宮:中筒男命(なかつつのおのみこと)
- 第三本宮:表筒男命(うわつつのおのみこと)
- 第四本宮:息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)=神功皇后(じんぐうこうごう)
1~3宮の3柱は「住吉大神(すみよしのおおかみ)」と総称されます。
住吉大社の御神徳
- 禊払い
- 海上安全
- 農業・産業・芸術・武芸
イザナギが黄泉から帰還した際に川で禊払いをしたことから住吉大神が生まれたことから、禊払いの御神徳があります。
住吉大社の夏祭り(住吉祭)は「おはらい」と呼ばれています。
遣唐使発祥の地であることから海上安全の守護神でもあります。
住吉大社の御由緒
大阪湾の方角に鎮座する大社で、海の神である筒男三神と神功皇后を祭神としています。
そのため、古墳時代から航海の神として祀られた神社です。
奈良時代以来20年ごとに遷宮が行われてきました。
以降、乱世にはできなかった時もあったようですが、平成23年には第49回式年遷宮が斎行されました。
式年遷宮が何回行われているかで、古さがわかりますね。
住吉大社の御神紋
- 花菱
住吉大社の境内
参道
住吉反橋(すみよしそりはし)を渡りきると、ご神木と、住吉鳥居をくぐります。
青空と、石の鳥居、そして松の枝がいいコントラスト。
本殿
江戸時代後期に造営されましたが、飛鳥時代まで遡るほど古い様式である、「住吉造(すみよしづくり)」独特の様式です。
1~3宮は縦に並び、3宮と4宮は横に並ぶという、一見不思議な構図になっています。
住吉大社の公式では、この不思議な構図は「あたかも大海原をゆく船団のよう」と書かれていますが、なるほど、海の神様と納得。
また本殿の壁には胡粉塗(ごふんぬり)というカキなどの貝殻を磨り潰した塗料で仕上げているのが面白いと感じました。
そして本殿の屋根の千木(屋根にあるV状の飾り)が男神だと地面に垂直に、女神だと地面に平行になっており、4宮だけ女神だとわかります。
例によって本殿の写真撮影は神様の御前のためご遠慮しています。ご了承ください。
さて知識はこのくらいにして…
実際に神様にご挨拶をしました。ご挨拶とは、「○○から来た○○です」という自己紹介が参拝の礼儀です。
私の場合は願いは決して言いません(これは後述します)。
神様4人おりますので、1宮~4宮まで順番に回りました。
この日、住吉大社は観光客が多かったので、やはり本殿の扉は固く閉ざされておりましたが、大阪湾を望む海の神様にきちんとご挨拶できたかと思います。
住吉大社が広い敷地であることも手伝って、とてつもなく大きく広いイメージがありました。
大きいとは高さではなく、海のように広がるようなイメージです。
私は天空の神様とお会いしたことがありますが(バリのランプヤン寺院にてご挨拶しました)、空の広大という感覚とはちょっと違います。
海の神様ってこんな感じなのかな。
池
参道にある住吉反橋(すみよしそりはし)から池を覗くと、沢山の亀が甲羅干ししていました。
たぶんアカミミガメが多いようです。
岩に登れない(居場所がない)亀が必死に登ろうとしているのです。
この写真には写っていませんが、スッポンのような影が泳いでいるのも見えました。
手水舎
兎の手水舎です。
神功皇后が奉納された兎だということです。
兎と言えば子だくさんの象徴で、安産祈願なども行っているそうです。
島津家と誕生石の話
あれ?こんなところに丸十字、島津家の家紋が?
と不思議に思い御由緒の看板を見てみると、どうやら薩摩藩の島津忠久の誕生地と伝承されています。
忠久なんていたっけ…と調べてみると平安~鎌倉時代の人で、後の島津家の祖先にあたるのですね…
しかも源頼朝が父で側室の子…と書いてあるのですが…(忠久の出生伝説には諸説あり)
なんというか昔のこのドロドロ感も好物だし、その後何年も経ってから島津が活躍するのとかドラマ感じますよ。
石灯篭
その数は約600基。
最古は江戸時代のもので、主に廻船業の関係者からの奉納が多いようです。
御所御前
境内のあちこちに「パワースポットこちら」みたいな看板が立っていたので散策。
御所御前では、沢山の玉石がある中でこの「五・大・力」の字が書かれた3つの石を集めて願掛けすると願いが叶うと言われているそうです。
でも看板に「叶ったらお礼参りをすること。」とあります。
お礼参りでは石に「五・大・力」を書いて、しかも2倍量(3倍量だったかな?)を奉納するんだそうです。
そう、神社などで願いを伝えるのなら、願いが叶った後必ずお礼参りが必要になります。
だから私は神社で願掛けしません。色々な神様のところへ行くので全部再度回ることはできないと思うんですよね。
願掛けは魔術でいいしね。
住吉大社の御朱印
御朱印は墨字の方に目が行きがちですが、朱印が大事です。
中央は右から「住吉」「大社」の印となっております。これは読みやすいぞ!
右上の楕円形の朱印にはなんと書かれているのでしょう…これは読めません。
※この写真は実際に蜜猫が本神社までご挨拶に行って戴いたという証という意味で掲載しております。この記事は実体験を元に書いております。
住吉大社の場所
住吉大社の駐車場・参拝法
駐車場は神社に併設されている場所があります。
有料です。普通車1時間200円、大型車1時間500円。(お正月やお祭りでは利用できません)
駐車場では鳥居はくぐりません。
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