ピンク=恋愛?でも本当の価値は…
今宵は誰もが大好きパワーストーン、ローズクォーツの話。
恋愛の魔術ブレスレットでもベースに使われる、薄ピンクの水晶です。
石好き女子ならパステルカラーの可愛いものを想像するでしょう。
でももしかするとちょっと認識違いかもしれませんよ!
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ローズクォーツの魔術的能力って?
女子に人気なのはローズクォーツの謂れによるところが大きいかもしれません。
魔術ではアフロディーテの石だと言われ、金星の守護を持ち、恋愛ごとや魅力、社交性を高めるとされます。
ちなみにパワーストーンという意味ではなく、魔術(願掛けの儀式)を行うことでその能力が発揮されやすくなります。
持っただけで願いが叶うというわけではありません。
ローズクォーツの鉱物学
ローズクォーツは紅水晶といい、水晶SiO2の仲間です。
その薄ピンク色は水晶の形成時にチタンやマンガン、鉄などの不純物が含まれるためです。
近年の発見ではアルミニウムやリン酸塩の影響ではとも言われています。
アメリカ、ブラジル、マダガスカル、ペルー産のものが多いのですが、希少です。
ロシアでは人工的に作ることもあります。
ローズクォーツ=パステルカラー?
問題にしたいのがローズクォーツの色です。
皆さんが思い浮かべるのは不透明なパステルカラーのピンク色だと思います。
勿論、それも間違いではなくローズクォーツなのですが…
実は世界的には、透明度が高い方が高値で取引されます。
つまりピンク色だけど透明に近く不純物が少ないローズクォーツの方が価値があるということです。
実際に日本の市場でも透明度が高いローズクォーツは値段が高いです。
日本の呼び名によってついたイメージ
ローズクォーツの和名は紅水晶の他に、バラ石英とも言います。
水晶も石英も同じSiO2なのですが日本では、透明なものを水晶、不透明なものを石英と言うみたいですね。
どちらも同じものなのに…と思います。
ローズクォーツもこのようなイメージが先行しているのだと思います。
不透明な石英は花崗岩中にも含まれる大地のもとです。
不透明な水晶なら沢山そこら中にあるわけですが、透明な水晶を水晶だと思っている。
それと同じでローズクォーツは不透明なピンク色だと思っている。
この先入観が市場に洗脳されている気がして。
不透明がいいのか、透明がいいのか
アクセサリーとして身につけるのであればお好きな方を選んで頂いていいんですよ。
しかし魔術ブレスレットで使われる石は不純物まで計算するので、ホロスコープによって違いが出てきます。
しかしほとんどが透明なマダガスカル産のローズクォーツの人が多いと思います。
(厳密に言うと不透明と透明のローズクォーツは結晶のでき方が少し違います。)
なのでどちらがいいかということを問題にしたいのではありません。
前述の市場に植え付けられた先入観が問題なのです。
ローズクォーツよくあるケース
恋愛運=ピンク!
市場の洗脳やエセの方の風水やチャクラカラーなんかでそう思っている人が多いのですよね。
だから黒猫にご来店されるお客様で「恋愛運が欲しいからもっとピンクなローズクォーツが欲しい」とよく言われます。
でも透明度が高い(ピンクらしくない)ローズクォーツもローズクォーツです。
もし、本当にパワーストーンと呼ばれるパワーを信じているならローズクォーツなら良いと思うのですが、やっぱり皆さん見た目が可愛らしいものがお好き。
私のように知識を持っているとあれこれ言いたくなるのですよね…
例えば、そんなにピンクがいいならガラスでいいと思うのよね。
そんなに水晶がいいなら山へ行って大きな花崗岩でも抱きしめればいいと思うのよね。
やれピンクだー、ヒマラヤだー、と拘るよりも何事も心眼を持って執着せずに多角的に眺めましょうよ…
先入観が植え付けられた石、翡翠
よく翡翠ですと言って数珠やアクセサリーを見せていただくことがありますが、たいてい翡翠ではありません。
それは翡翠という偽名ができてしまったネフライトという石です。
翡翠とはまったく別物の石です。化学組成式違います。
正しい知識で判断してほしい
先入観や市場の操作によって捻じ曲げられたこれらの石たちに罪はありません。
全ては私たちの心がその価値を決めます。
でも価値を見定める時正しい判断基準となる知識とラインが必要です。
不透明なローズクォーツだけがローズクォーツではないということをぜひ知っていただきたいですね。
ローズクォーツを使った商品
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