洞察力を高め、努力する主人の願いを従順にサポートする石、虎眼石(タイガーアイ)…。
ここでは魔術的な鉱物のパワーを取り入れた魔術儀式を行ったり、ワンドやモジョバッグなどウィッチクラフトをする人のための「タイガーアイ」の意味をまとめていきます。
※パワーストーンの意味とは違いあくまでも「魔術的能力」を特記します。

タイガーアイの鉱物学
タイガーアイは、角閃石の一種であるクロシドライト(青石綿)に石英が染み込んで硬化した混合石。
クロシドライトに含まれる鉄分がそのままの状態だとホークスアイ(紺色)、酸化するとタイガーアイ(茶~黄色)になります。
さらに酸化するとレッドタイガーアイ(赤褐色)になりますが、市場のそれはほとんどが熱処理されたものでしょう。
アスベスト(石綿)は繊維状になった鉱石(無機繊維状鉱物)で、蛇紋石系(クリソタイル)と角閃石系(クロシドライト、アモサイトなど)があります。
アスベストと言えば発癌性物質として有名ですが、ホークスアイ、タイガーアイに含まれるクロシドライトは完全に石英化が進んでいるため飛散せず、 むやみに粉砕しない限りはその危険性はないと言われています。
石英化したクロシドライトの模様に光が当たるとシャトヤンシー効果が現れ、これが眼の模様に見えます。
モース硬度7
組成式はNa2(Fe,Mg)3Fe2Si8O22(OH)2
主成分はSiO2
結晶系は単斜晶系
へき開はなし
南アフリカ、オーストラリア、中国等で産出します。
鉄を酸によって溶出してから脱色し、そこに色を入れるという「○○カラータイガーアイ」(○○には色種が入る)が販売されています。
以前は洗濯(してしまった時・笑)や雨や汗によってカラーが溶け出したものですが、近年の技術では溶け出さないインクがあるのですね。
見た目ではまったくわからないので、「染色です」と表記がある信頼する問屋で買うようにしています。
染色された石はどれも安価で、彩度が高めなので、そこも見分けるポイントです。
キャッツアイ(猫眼石)とは別物です。
タイガーアイの歴史
縞模様があり、目に見える石は古くから邪眼除け(魔除け)として使われてきました。
その中でもタイガーアイは、石像の目の部分に嵌め込まれたり、装飾品に加工されてきました。
キャッツアイのほうが歴史が古く、それと同じような使われ方をしてきました。
タイガーアイの魔術的能力
タイガーアイは、洞察力に優れ努力する主人の願いを従順にサポートします。
根本的には「洞察力を高める」です。
洞察力があれば人の心理を見抜き、状況把握や先見にも優れるでしょう。
そのためビジネスシーンで役に立つことになります。
結果論として、仕事運UP→収入UP→金運UPの道筋をたどるわけですが、根本的には「洞察力を高める」ですのでお間違いなきように。
つまり「洞察力が高まってもその洞察力を使わないんじゃなんの価値にもならん」ということです。
さらに、タイガーアイはペットのような愛に溢れています。(虎がペットっておい)
というのも、長年使うことによって持ち主と信頼を結び、従順にサポートしてくれるのです。
もちろんそれは、持ち主が日々努力することを知っているから頑張ってくれるわけで、努力しない人には従順ではありません。
石にエネルギーを感じなくなったとか、傷がついたなどと言ってすぐ取り替えたりせず、一生ものだと思って付き合うと良い石です。
タイガーアイは(染色も含めて)安価なものが多いですから、一生ものだと思って購入する人は意外と少ない。
可愛い虎(ペット)だと思って迎え入れてください。
主成分が石英ですので、SiO2の石とは相性が良いです。
もちろん、ブルータイガーアイ=ホークスアイ、レッドタイガーアイ、ウルフアイ(緑色のもの)、ピーターサイト(ホークスとタイガーのマーブルのもの)など同系のものと相性が良いです。
シャトヤンシー効果がはっきりと現れているもののほうが、魔術的には優れています。
タイガーアイだけでも問題ありませんが、他の鉱物と組み合わせてオプション的に「+洞察力」を期待するのも◎。
本当に「よく見える」ので、よく見えるとダメになってしまう関係を大事にしたい人には向かない。
知らぬが仏…もまた真理。
第三の眼(第六チャクラ)がジンジンする、敏感な時は一時的に外すと良いです(洞察力はそこがアンテナになっているため)。
つまりタイガーアイを真に使いこなすには、物質的な1~3チャクラを鍛えた上で健康的な生活をしながらパートナーシップを組むのが理想。