それぞれの良さを取り入れて
今宵は、お香とハーブ香の違いの話。
お香と一口に言っても、線香などのスティック型、三角錐(コーン型)、ハーブの束(スマッジ)や樹脂香、ハーブ香など様々あります。
その焚き方と使い方の違いについて記しておきましょう。
要は目的に合わせて使い分けようということです!
お手軽・スティック型やコーン型
これは主成分が炭で出来ています。
炭とは、有機物を不完全燃焼させるとできる、炭素を主成分とした可燃物です。
「不完全」ですから、「完全」に燃えたいので、よく燃えます。
お香とは、簡単に言えばこの炭に香りの成分を封入したものです。
一般的な線香も主成分である炭に、乳香や白檀や伽羅という香木の粉末を混ぜているのです。
しかし浄化させる程の煙量がないというのがデメリット。
浄化などではなく、部屋に香りを焚きしめたり、煙量が多くない方が良いという場合はこのタイプが一番良いでしょう。
また海外製のお香は煙量が多いですが、日本製は比較的少なめです。
またスマッジやハーブ香よりも扱いが簡単です。
手早く済ませたい時や、気軽に使いたい時はこのタイプがおすすめです。
ハーブの束に火をつけるスマッジ
皆さんね、浄化するためにホワイトセージの束を燃やすでしょう?
浄化の代表みたいに言われてるホワイトセージ…つまり乾燥ハーブに直接火をつけて燃やすんですよね。
ホワイトセージ以外にも、この写真はローズマリーですが、様々なハーブの束をお香として使います。
このハーブの束をスマッジと言い、アフリカやアメリカの魔術などではよく見かけるお香です。
乾燥したハーブを束ねる際に、そのハーブの意味から魔術的要素を持たせています。
インテリアとして飾っても可愛いくらい素敵なものですが…
火はつきにくいし、黒煙あがるし、火事なりそう…っていうデメリットが。
家屋の狭い日本では、特に気を付けなければいけないでしょう。
本来はこれを外で、篝火の中に投げ入れて焚いていました。
魔術儀式に忠実に沿いたいとか、スマッジで家全体を焚きしめたいとか、そんな場合におすすめします。
普段の、魔術ブレスレットその他魔術具の浄化はあまり適していないでしょう。
でもスマッジ自体はとても素敵なので祭壇に飾ったりするのも良いかもしれませんね!
お焼香スタイルのハーブ香・樹脂香
ハーブと炭の粉を一定割合で混ぜ、良く燃え、煙量も出るようにしました。
粉は魔術で使用されるインセンスパウダーで、種類別、カラー別に願望が様々あるのですが、 これもハーブを粉末化して炭を混ぜているものです。
さらに黒猫魔術店では実験を重ねた結果、 一定量のマジカルオイルも入れることでさらに香り、効果もあるような結果がでています。
このやり方は、葬儀のお焼香のようなスタイルです。
お香の粉末を、熱を持った炭の上に落とし、香りと煙を出すものです。
これはヨーロッパやケルトなどで多くみられるスタイルです。
ハーブも粉状や、小さく刻んであるので燃えやすいですし、香木の樹脂の塊(これが良い香りなんですが)も焚くことができます。
自分で好きなようにハーブを調合して焚くのも面白いですよ。
煙量もそれなりにありますので、魔術具の浄化はハーブ香が一番ですね。
また儀式でトランス状態になるものは、煙量が多い方が良いのでこちらでしょう。
ただし儀式の前後は換気が必要です。
デメリットとしては、火器などの道具を揃えないといけません。
香炉、香炉に敷く灰、チャコールディスクと言われる炭(お焼香の際の炭は香炭と言います)、それらを掴むための小さいトングなどです。
お香を儀式や願望に合わせて使い分けよう!
様々なお香がありますが、どれも魔術には欠かせないものです。
自分の願いや、環境、儀式の内容に合わせてお選びくださいね。
黒猫魔術店ではどれも取り扱っております。