顔が見える人っていうのがコツ
今宵は食事の魔術儀式とその必要性の話。
私たちが普段何気なく摂取しているものは命であって、まずいとか、無意識に食べるようなものではありません。
食材にも製品にも人の手間が加わった、あなたの命を生かすためのありがたいものです。
これを読み終わる頃には普段の生活がいかに魔術儀式に成り得るかがわかるでしょう。
何気ないものが、本当はすごく恵まれていたりします。
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不調や運気の流れって何よ?
私たちの体と心は、無理したりするとすぐに不調になったりします。
また、いわゆる運気の流れ(気の流れ)が良かったり悪かったりするのはなぜでしょうか。
実はこの二つは、同じことを言っています。
すなわち、私たちの体と心が物質的に健康ならば、目に見えない心や精神、運気なども健康になります。
健康な状態とは、血液やリンパの流れ然り、気の流れも滞りなく流れている状態です。
つまり魔術でいう不調とは、バランスが崩れてどこかの箇所または全体の流れが滞っている、または過不足がある状態をいいます。
結論から申し上げますと、それらはエネルギー源である「食べ物」が重要なファクターとなります。
私はきっと鬱だったのだろう
私は霊媒体質です。
多感な子供の頃は生きているか死んでいるかよくわからない(判断できない)人や霊が沢山いすぎて、精神がおかしかったと思います。
祖母に修行に行かされたり、ふたつの世界のことを見聞きする訓練を行ってからは幾分かマシになったものの「皆と違う体質」というレッテル(つまりコンプレックス)が常に介在していました。
私はそうしませんでしたが、もし、医者に行ったなら「鬱」「精神病」「人格障害」「摂食障害」と言われたと思います。
昼夜逆転、食べ物も喉を通らず、脱水…という体の影響は次第に精神を病むものです。
しかしこれをご覧になって誤解なさらないでほしいのですが、決して霊のせいではありません。
あの子達は、あの子達なりに、ただ存在し、生きているだけなのです。
自分が強くなる(影響を受けにくくする)しかないと思いました。
鬱に限らず、病気ということ
私のような変人の体験は皆様には当てはまりにくいと思いますが、鬱に限らず、病気はいつも、誰にでも隣り合わせです。
体が疲れていれば必ず精神にもくるし、その逆もまた然りです。
つまり、病気は物質である体も、目に見えない精神も、緩やかに同時に進行していくと思います。
魔女の教えでは、「健全なる魂は健全なる肉体と精神に宿る」と言います。
そのいずれかが欠けてもいけないと思うのです。
欠けて、バランスが崩れた時に病気になると説いています。
バランスが崩れやすくなる特徴を挙げてみます。
- ジャンクフードやカップラーメン、お弁当ばかり食べている
- 食事や睡眠の時間がバラバラ
- マイホーム(耐震住宅)で窓が少ない家に住んでいる
- 低体温・冷え性・運動(筋肉)不足
これらがバランスを崩す要因の一部です。
例えば体温は意識して上げることは難しいですが、食事なら意識して変えることができる!
一族が畑を始めた
そんな私を見てきたこともあってか、または娘の鼻炎が良くならないからなのか、家人総出で畑を始めました。
もしかしたらただ単に趣味の道楽とか、美味しい野菜が食べたいというきっかけに過ぎなかったのかもしれません。
それはもう何年も昔の話になるのですが、畑で育てた有機・太陰暦(月の暦)の野菜を食べていたら、自然と良くなってきます。
それはなぜなのか。
食べるものをとてつもなく愛している
まず第一に、野菜がとても美味しいのです。
現代ではどこにでも有機栽培の野菜が販売されていますので、食べたことがある方はわかるかもしれませんが、野菜が甘いのです。
そしてさらに、うちの畑の野菜はもっともっと甘いのです!
太陰暦栽培では、植物や土の自然の声を聴きます。
何もスピリチュアル的な意味ではありません。
実が熟したらぽとっと落ちますよね。その寸前で収穫をしますが、それが決まって満月や新月なのです。
また植え付けや追肥(堆肥)の頃合いも月の暦で行っています。
全てが自然なのです。無理がない。大量生産する必要性もない。
だからたぶん、甘いのです。
土や虫を愛している
第二に、自分たちが育てる野菜なので、食べ物にありがたみを感じることは勿論ですが、土や虫にも感謝する気持ちが生まれます。
蜂やナナホシテントウムシは受粉を助けてくれます。
アブラムシやアオムシは害虫なので嫌なのですが、畑の周りにミントを植えてアブラムシを誘導したりします。
農薬で駆除しません。虫が死ぬんだから、人間にも悪いです。
土もふわふわです。堆肥を使っています。
その堆肥は、もう実を付けられなかったり枯れてしまった植物を入れた堆肥なので繊維豊富です。
虫も蛇も大好きな土で、野菜が育ちます。
この大地がなかったら、私たちは食べることができません。
本当にごく自然な成り行きで無理なく感謝してしまうのです。
ハーブの方には雑草も生えています。ハーブは雑草を元気にするからです。
これも無理には抜きません。自然で良いと考えています。
農薬に関して聞いた話
うちの畑の周りには、集落の農家さんが栽培している畑も臨在します。
農家さんに「なぜ農薬を使うのですか?」と問うと、「農協が○○には○○回、この時期に農薬を散布する、というのを決めているから守らなければならない」と言います。
それは実の大きさを均一にしてスーパーなどに陳列するためだそうです。
因みにその農家さんは、自宅で食べる分の野菜は有機栽培しているそうです。
家族を愛している
そうなってくると野菜を育てる家族、料理する家族、食べてくれる家族がいることにありがたいと感じます。
なんやかんやで、ありがたいと感じることが沢山積もってくると「存在してもいい」と思えてくるのです。(自己認証)
現代ではお金さえあれば食べ物には困らない時代だと思います。
それに引き換えて心が病んでいくのは、「ありがたいことだ」と感じる心が置き去りになっているからではないでしょうか。
因みに当店で推奨している願掛け(エスバット)の儀式中にある「グラウディング」とはこのことを言います。
自分の外の存在(大地や地球や宇宙)の存在を認める(感謝する)ことによって自分が唯一無二の存在であることを認識できるようになります。
もし病気ならうちの野菜を食べてほしい
もし読者様が現在ご病気でしたら、ぜひとも当店で販売している野菜を食べてほしいと心から思います。
無理ならせめて産直などで売られている、生産者がわかる野菜や、お知り合いの人が栽培した野菜、勿論自分で家庭菜園をするのも良いです。
とにかく、「誰が栽培したかわかる野菜」(わかるなら肉でも魚でも良いですけど)を食べてください。
自分で料理ができない人は、女将さんとか肝っ玉母さんがいそうな小料理屋に行くのはどうでしょうか。
相棒の花の里のたまきさんや幸子さんみたいに、その人が料理を作ったということがわかれば良いのです。
誤解のないように記しますが、有機野菜、太陰暦農法だから、という理由ではありません。
オーガニックしか食べちゃだめ!マクロビしかだめ!ということでもありません。
勿論、美味しさや安全性にこだわるなら、有機野菜や太陰暦農法がいいに決まってます。歴然の差です。
でもそうではなく、私が言いたいのは前述の理由から「ありがたいことだ」と感じる心を育ててほしいと思うのです。
しかし顔も名前も知らない人に感謝なんてできるか!というのが人間社会の本音だと思います。
ですから知っている人から買って、または料理を作ってもらって、「美味しいな、ありがたいな」と思いながら食べるんです。
昔は風邪をひくと裏の畑からネギを引っこ抜いて首に巻かれました。
隣の家が作った林檎をすりおろして飲まされました。
勝手口の暗所にひっそり生えているミョウガや紫蘇を刻んで白湯に入れて飲まされました。
全て出どころと料理人の顔が見えていました。
現代は便利になった分、何か大切なものがぽっかりと空虚になってしまった。
そのぽっかりとした洞穴は、代わりの信仰やぬくもりや人で埋めようとしても底なし沼のようだ。
その穴の底では自分の目がぎょろりと覗いている。
中途半端なやり方は嫌い
そんなことを考えながら、かねてより私は当店で野菜を販売したいと強く願っておりました。
当店の野菜は、上記のような思いがありますので「一見さんお断り」にさせて頂いております。
元々、一族で食べる分しか栽培しておりませんので、農家さんのような大量生産ができません。
でも私たちが美味しい食事をしたいがために畑にかける情熱は天下一品です。
恋煩いの女子が朝も昼も夜も夢の中でも彼氏のことが頭から離れないのと同じで、魔女たちは朝も昼も夜も畑に行っては手入れをして夢の中でまで農作業をしています。
だから一般的にスーパーで売られているような感覚でお手に取ってほしくはありません。
そんな野菜だから、願いを込めて食べることで特別な野菜になれると思うのです。
野菜の食べ方・調理の仕方
魔女畑の野菜は物凄く甘い、とにかく甘い!ので殆どのものが生で食べることができます。
私はピーマンサラダが好きなのですが、他の食卓ではピーマンは生で食べないということを聞いて驚愕しました。
ピーマンって苦いの?うちのピーマン苦くないんです。
もし炒め物や煮物などにする場合は、必ず、混ぜる方向を時計回りで混ぜてください。
時計回りで混ぜることは、自然の回転方向(渦潮や台風、キャベツの葉、うなじなど)と同じで、エネルギーの増幅魔術になります。
食べ物を使った儀式の場合、調理中や食事中にこれらをイメージしながら行います。
- 恵みに感謝すること(祭壇がある場合はお供えしてください)
- エネルギーが満たされていると感じること(=美味しいと感じる)
- 願いをイメージすること
自分が作り食べることが一番ですが、相手に食べさせることも可能です。
いつもの料理のやり方をひと工夫するだけで、とても簡単に食べ物の儀式が行えます!
自然に治そうとするのひとつの方法として
食べること。それは自らが治したいという意思を持って、摂取するひとつひとつをごく自然のものにし、心も体も自らの脳で治す。
「脳が病気を作り上げている」と魔術では言いますが、私の先生曰く、脳科学の見地からもそうだと仰っていました。
つまり自分で治すこと=脳の意識変容させる=魔術 となってくるわけです。
ただし、対処療法とは違いますので食べれば良くなる、一度やれば良い、ということではありません。
この方法は継続しなければいけません。(そもそもこれが当たり前のサイクルだからです。)
体調が少しおかしいな、と感じた時からすぐに実行することができます。
また時間がない時などは外食やコンビニなどで済ますことは仕方ないと思います。私もそうです。
そんな人ほど、このような儀式は大事だと思いますのでどこかのタイミングで定期的に行えると良いと思いますよ。
最後に、病気に関して、日本では薬事法がありますから医師や薬剤師の薬やその成分など素人がどうこう言えませんが、私は成分云々ではなく、自らの意思で治したいかどうかだけだと思います。
その意思さえあればうちの野菜じゃなくても、前述の方法でも、とにかく「ありがたいと感じながら食べる」ことで良くなると感じています。
うちの野菜は、「魔女が栽培した顔が見える野菜」として安心感がおありの人が、まずは試されると良いと思います。