※黒猫式のやり方です
今宵はベルテーンサバトのやり方について。
4月30日をベルテーン(通称:ヴァルプルギスの夜)といいます。
植物が茂り子を宿すこの季節に感謝を捧げる魔女の祝祭の儀式です。
ベルテーンでの女神と男神
世界の全てを統べる女神は、オスタラで出会った貴婦人(処女)と君主(太陽神の男神)が婚姻し交わるのがベルテーンです。
これにより大地のすべての動植物に生命が宿ります。
ここで貴婦人は母なる大地となり、作物(子)を自身の体に宿します。
太陽神の男神の恵みで、益々成長していくように願いを込めます。
ベルテーンの祭壇の飾り方
事前に祭壇を用意します。サバトのテーマカラーを使い、季節の飾りやハーブと供物、四大属性を配置します。
- 樹木、木の鉢植えをメインに飾ります
- 緑色のキャンドルを大釜の中と外に飾ります。
- 普段から身に付けているお守りをひとつ用意します
- ベルテーンのお香(カルダモンやアンゼリカ)を調合します
- ベルテーンの供物を捧げます
(ベルテーンブレッド、マリーゴールドのカスタードパン、オートミールのケーキ、バニラアイス、アーモンドビスケット、ハーブワインを食べます)
祭壇の一例
わたし含め生徒・弟子の魔女さんたちが毎回行っているサバトですが、いつも決まったやり方ではないのです。 以下は、祭壇を準備するにあたって参考になれば。

- 緑と赤のキャンドル(火)
- 聖杯、大釜(水)
- 香炉、ベル(風)
- ペンタクル、水晶(土)
- 祭壇のシンボルはケルティッククロス
- 供物は、ドライフラワーのブーケ、枝束
- 2017年の黒猫魔術店のベルテーン

- 緑のキャンドルとティーライトキャンドル(火)
- 聖杯、大釜、聖水(水)
- 香炉、箒、ベル(風)
- ペンタクル、塩(土)
- 祭壇のシンボルはケルティッククロス
- 供物は、マリーゴールドのカスタードパン、ハイビスカスのソーダ、クッキー、アーモンド。見切れていますが中央の花瓶には生花、床には鉢植えのドラセナを飾っています。
- 2017年ブレーメンのベルテーン
- 緑や花のキャンドル(火)
- 聖杯、大釜(水)
- 香炉、箒(風)
- ペンタクル、水晶(土)
- 祭壇のシンボルは、ケルティッククロスとガネーシャ
- 供物は、パプリカの三日月パン、ウェルチ、バナナ、クッキー、アーモンド
- 2018年の黒猫魔術店ベルテーンより
- 緑のキャンドル(火)
- 聖杯、大釜(水)
- 香炉、オイルバーナー(風)
- ペンタクル(土)
- 祭壇のシンボルは、ケルティッククロスとガネーシャ
- 供物は花(ブーケ)、ナスタチウム(苗ポット)、ドラセナの樹
- 2019年の黒猫魔術店ベルテーンより
みんなができる簡単なベルテーン
- 九つの樹木を篝火で焚く
- 願いを込めたお守りを作って木の枝に結ぶ
- メイデーバスケット、花輪やリースを作って木の枝にかける
- 山、森林を散歩する
- 編み物や機織り(縦糸と横糸の交わり)をして過ごす
実際の儀式
詳細のやり方は説明書(note有料記事)をご覧ください。
ひとつひとつの所作の意味や、実際に魔女がやってみた感想・感覚などかなり細かい部分まで書いていますので、どうぞご参考になさってください。
「片付け」について
サバトで使った供物は人間が食べるようにします。
儀式終了時、または次のサバト前までには、祭壇のキャンドルや道具は適宜分別して捨てます。
大釜の中に残ったロウや水、ハーブなどが入っている場合はすぐに綺麗に片付けます。
しかし次のサバトまでキャンドルや祭壇はそのままという人もいます。
またサバトで使用したキャンドルや、奉納したハーブは神聖な力があるとされ、お守りにする人もいます。
キャンドルは瞑想時や特別な日のディナーテーブルに使用することができます。
(ただしキャンドルマジック等の願掛け魔術の儀式ではキャンドルは新調しなければなりません)
黒猫魔術店のサバトセットでは、奉納ハーブはポーチに入れてお守りにすることができます。
ベルテーンのグッズいろいろ
黒猫魔術店ではマジカルオイル、お香等販売しています。