歌って踊ってクリスマスのお祝い!
今宵はユールサバトで伝統的に食されている食材を使った料理の紹介。
ユールで食べるものは林檎、豚肉、ジンジャー、ナッツ、ドライフルーツなどが伝統的です。
黒猫魔術店ではサバト料理の研究のため、教室で手習いを受け、パンやおかずを魔女蜜猫が手作りしております。
ユールサバトの料理教室にて
毎度おなじみ私の料理の先生である、「パンとお料理教室コーネル」のtakako先生にサウィンサバト料理のレシピを考えて頂きました。
毎回、「○○サバトではこんな食材が使われます」というのをリストにしてお渡しするオーダーメイド料理教室です。
今回のユールサバトはこんな感じ。
- 林檎(または林檎酒)
- ワッセル酒
- ナッツ
- 鶏肉
- ハイビスカスや生姜入りの紅茶
- キャラウェイの実のケーキ
- ドライフルーツのケーキ
takako先生の手にかかるとめちゃくちゃお洒落になる!
ひとつずつお料理をご紹介しますね。
ポークアリスタ
ユールといえば豚肉料理ですよね!
こちらはポークアリスタという料理です。
豚肩ロース肉にガーリックやローズマリー(満月収穫)と塩を入れてオーブン焼きにする料理。
ただ下ごしらえしてオーブンで焼いたシンプルな料理なのにめちゃくちゃ美味しくなる…
うちのローズマリーが濃すぎるので(笑)、魔女さんしか食べられないであろう特別仕様です。
プラムプディング
こちらはまだ焼く前のプディング液を型にいれたところ。
星型が可愛いユールの光ですね。
オーブンで焼いている時も、家中に甘い香りとハーブスパイスの艶やかな香りが漂って幸福な気持ちになれます。
プディングの中には林檎やドライフルーツ、黒ビールやシナモン、オールスパイスが入っていて、蒸しパンのような感じ。
お酒が入っているケーキは日にちが経つほどに熟成されますよね。
スパイスも馴染んでとっても美味しい、ユールの甘い甘いケーキ。
シュトーレン
こちらはパンの先生であるGlickぱん教室のkaori先生から教えていただいたシュトーレン。
シュトーレンもドライフルーツとナッツが入っている、ユールのパンです。
プラムプディングと同じく焼いている時も幸せな甘い香りが漂います。
しかしシュトーレンは焼き上がり時にブランデーを塗って、その上にバターを塗って、さらに粉砂糖をふりかけます。
とってもリッチなパンであり保存食なのです!
食べる時は真ん中から切り分けて、残った分の切り口を合わせてまた保存しておき、冬の間少しずつ食べていきます。
シュトーレンは何日か置いた方が美味しくなるのです。
ユールの誕生を祝う
ユールのサバト(冬至)では太陽神である男神が復活したことを祈り、感謝をするのが習わしです。
今日のクリスマスのもととなっている祝祭ですが、クリスマスソングなどはそれらを称え祝うものが多いですね。
讃美歌のように歌うものもあります。
私が好きなクリスマスの曲といえば「Carol of the Bells」
別名「ウクライナのキャロル」「ロシアのキャロル」という曲です。
イギリスで修行した時、ホテルのテレビCMでこればかり流されていたほどヨーロッパの人々には愛着あるもののようで、沢山のアーティストがカヴァーしていたりします。
学校でも子供たちが歌い、教会では大人も歌います。
映画ホームアローンの作中のCM挿入歌にもなっているようです。
こちらはアメリカの楽団さんですが荘厳な雰囲気で良いですね。ベルというタイトルだけあってハンドベルが凄い響き。
この曲だけではなくユールを祝う曲は沢山ありそのどれもが男神(太陽神・のちにキリスト教ではキリスト)の誕生を祝っています。
それは冬至を迎え、徐々に陽が長くなっていくことから光を与えられた人間たちの祈りの歌です。
またその歌はある種の呪文(チャント)であり、希望となっているのでしょう。
ユールのサバトでは祈りの気持ちでこういった歌を歌うのもいいかもしれません。
日本語がよければ日本語でもいいですし、クリスマスソングを流すだけでも良いでしょう。
本来のユール(クリスマス)の意味を少しだけ考え、季節の巡りと生命あることに奇跡を感じたいものですね。