馬鹿げた思想ではなく脳科学です!
今宵はハーブ魔女と呼ばれる魔女の、祭壇ウィッチボトル(ハーブを入れた瓶)について考察していきたく思います。
黒猫魔術店では、願いに合わせて数種類のハーブを調合・詰めたウィッチボトルを販売しています。
これらは一体どういった仕組みなのかという事を明確にお伝えしておきましょう。
どれも脳科学を使った、昔からある魔術です。
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ケルトのハーブを使った魔術
ケルトでは自然の力を取り入れる事により魔法のような力を得る事ができると云われていました。(=魔術)
ドルイドと呼ばれる司祭様たちは、樹木に宿る神聖なパワーを研究しました。
やがて薬効のある植物(ハーブ)で、病気や怪我を治癒する術を会得していきます。
医学や科学、薬学などが発達していなかった頃、それは現代でいうホリスティックであり、 当時の人々の目にまるで「魔法」のように映ったことでしょう。
故にハーブは古来から神聖な力を持つと言い伝えられています。
やがてハーブを扱う、膨大な知識量を持つ者を「魔女」と呼びました。
ハーブが使われてきた歴史
当時は特にペスト等の感染症・流行り病を恐れ、月桂樹を沢山敷き詰めて予防したり、 ローズマリーやセージを塗って(殺菌)予防したりしていたようです。
魔女の言い伝えでは「セージを植える家は長生きする」とか 「引っ越しをする時には月桂樹も植え替える」とか 「窓辺にバジルを植えると恋人が現れる」など、ハーブに関するおまじないが多数あるのです。
一重におまじない…と言っています。
さぞかし馬鹿げた思想だと、私は何度も避難されています。
私はお医者様でも漢方士でも御座いませんので、医療方面については言及しませんが (でもハーブに含まれる成分はどんな作用があって、どのお薬との飲み合わせが禁忌なのかは勿論心得ております。 ハーブを扱う者としてこれは一番重要なのです)
ハーブティー等で体に入れたり、湿布として使うことは勿論いいことです。
しかしそれは誰でも知っているし、検索で調べて貰えばいいでしょう。
私が今ここで言いたいのは、 何故、そんなおまじないが有効なのかという事です。
魔女学のハーブ学の方面の話ですよ、脳科学からご説明しましょう。
術の仕組み1:ハーブの香りで脳を刺激する
まずは「香り」に関することから。
嗅覚というのは脳にダイレクトに電気信号を送る事が出来る器官です。
(大脳辺縁系に送るのですがここって範囲がとても広くて、未だよく解明されていない部位なのですが)
魔術では、私たち人間の肉体・精神はエネルギーで出来ていると教えられますので、 その電気信号エネルギーでもっていかに脳味噌の普段使われていない部分を使うかで、 術の精度や成功率などを左右するか…ということは以前にお話しした通りです。
お香やマジカルオイル等も、ハーブの精油から作られています。
例えばラブオイルは濃厚な花の香で気分を抑揚、興奮させる成分をもった精油を入れます。
私、イランイラン=催淫作用…とか言うのが嫌なので、ちょこっとお付き合い頂きたいのですが、
例えば、イランイランに含まれる酢酸ベンジル(エステル類)や、 サンダルウッドのα‐サンタロール・β‐サンタロール(特徴成分)や、 ローズのダマスコン(ケトン類)、 ジャスミンのcisジャスモン(特徴成分)など、 これらが催淫作用があるとしてラブオイルとしてブレンドされます。
これ、香りの成分であって、食用成分ではないので勘違いしないように!
因みに余談ですが、ゲラニオール等のモノテルペンアルコール類は興奮作用があって、 しばしばラブオイルにブレンドされます。
モノテルペンアルコール類はだいたい甘くて、とてもいい香りなんですよね。
つまり、香りを制する者は魔術を制する!
願いに合った香りを選ぶ事は重要です。
術の仕組み2:ハーブの味をイメージして脳を刺激する
さらに、ハーブの良いところは味覚を使えることです。
私は、願掛けの時には五感をフル活用させよ!と常々言っていますが、 味覚はどうするのよ?!という質問が多々きます。
そもそも魔女は粗食です。主食は葉っぱのようなものです。
私は肉は少量ですし、小麦や米も極力摂取を控えています。
むやみな殺生を禁じているからです。
なので味覚は結構鈍感なのかもしれませんが、感覚はとても鋭いのです。
その秘密のプロセスを公開しましょう、なんて事は無い、ただの脳科学です。
例えばレモンを想像します。
実際にテレビ等で映像を見たり、隣の人のレモンティーの香りを嗅いだだけでもいいです。
とにかく想像します。するとそれだけで口の中に唾液が出てきませんか?
同様に、甘い物、塩辛い物、苦い物でも、想像すると本当はそこにはないのに唾液が出てきたり、 苦手な食べ物であれば吐き気を感じたりするでしょう。
これは脳の仕組みの一つで、私たちは想像しただけで実際にそれを手にしていると脳が錯覚してしまうのです。
引き寄せの法則や、魔術の願掛けの儀式も同じような脳の仕組みを使っています。
術の仕組み3:視覚的に脳を刺激する
魔女の家には必ず、ハーブ瓶が窓辺に飾られているといいます。
それは魔除けであったり、ラブマジックであったりのハーブを術として使っていたのでしょうが 蓋をしたままの瓶では上記に挙げた香りマジックは発動されないですよね。
しかし魔女たちは知っていたのです。
ハーブは視覚的に見ただけでもその神聖なパワーを発揮することに。
例えば、ローズヒップティーを飲んだ事がある人ならば、そのお味を想像できると思います。
あれはビタミンCの爆弾とも呼ばれる程で、とても酸っぱいのですよ。
もしも貴方がお客人で、窓辺にローズヒップの瓶が置かれていて、それを目にしたら… 口の中いっぱいに唾液が広がりますよね!
それと同じです。
昔は今よりもハーブを嗜んでいる人が多かったですし、それがどんな味がするかを知っていました。
窓辺にミントやセージが置かれていたら、さぞかしスースーしたことでしょう。
それは人への魔除けの意味でもあり、また悪魔(病魔)祓いにもなったことでしょう。
祭壇ウィッチボトルの種類
こちらの術を活用して、黒猫魔術店では実際に祭壇ウィッチボトルとして販売しています。
ハーブを見て楽しんで、インテリアにもしたい人はこちらの方でしょう。
チャクラウィッチボトル
視覚作用を取り入れ色のイメージによる守護・保護を目的として製作。
願掛けはお守りのように意識して頂き、窓辺に飾るボトルです。
願望別祭壇ウィッチボトル
- 恋愛用(Love)
- 金運用(Money)
- 魔除け(Talisman)
- 健康(Health)
- 美容(Beauty)
こちらは年々バージョンアップされており同じものは作っておりません。
販売していない時期もございます。たまに魔女の気まぐれで製作されます(笑)。
只今販売中のものはこちら。
想像力を軽視することなかれ!
そのエネルギーは時に、自分自身を鼓舞させ、悪魔を祓う強力な魔術の糧なのです!
ウィッチボトルの使い方
日本人特有の「持ってれば叶う」とか「お守りになる」というものではございません。
きちんと儀式をして使用しましょう。
必要なもの
- ウィッチボトル
- 浄化用のお香
- 聖別用の願望のマジカルオイル
- お香やキャンドルもあると便利
- 不安な方は銀の指輪を左中指へ
儀式可能な日・時間を調べる
- 物事を増幅させる魔術の場合⇒上弦の月~満月前日の期間
- 物事を減退させる魔術の場合⇒下弦の月~新月前日の期間
更にこの時間帯にボイドタイムが重なっていないかを調べます。
ボイドタイムが重なっていなければその時間に儀式が可能です。
昼夜問わず、集中できれば願掛け可能ですが、一番魔力が高いとされるのは深夜と言われています。
儀式の準備
- 儀式を行う部屋の掃除、整理整頓
- 禊(入浴)
- 黒服に着替える
- 精神統一
- 空腹
瞑想
あぐら等の無理のない姿勢で目を閉じ、心、体、頭の中をからっぽにします。
吐く息と一緒に内側のネガティブが外へ出ていきます。自然の呼吸で、約10分ほど。
グラウディング
瞑想からの流れで、仙骨から大地深くへと根を下ろし、一本の木になるイメージをします。
母なる大地から根を伝ってポジティブな氣が体の中へ入ってきます。
ポジティブな氣は胸のあたりに集約されます。
丹田呼吸法
丹田(へそから指2本文下)を意識した呼吸法。
3つ数えて吐く→2つ止める→3つで吸う→2つ止める…のリズムで丹田を意識しながら行う。
鼻よりも口で息をした方が(音が出るくらいの方が)いい。
体が熱くなり、負荷がかかる。トランスに入りやすくなる。
以降は丹田呼吸を行いながら儀式をします。
練気
丹田呼吸法を行いながら、胸の前で合掌します。
これで自然に練気(体の中で気を巡らす)が出来るのが普通。
通常は左手から右手へ流れていきます。
手のひらを少し離してみて、暖かさや色、筋や煙や蒸気のようなものが感じられればOK
魔術具の浄化聖別
香を焚き魔術具(ウィッチボトル)を煙の中をくぐらせ7往復します。
その後該当のマジカルオイルを瓶の外側に塗ります(塗り方に決まりはない)。
願掛け
ここでは特に、丹田呼吸法と練気を行いながらやること。
魔術具(ウィッチボトル)を両手の平にはさみ、自分自身の願いを注入します。
その際、特に五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)を使い、その願いが叶った処をイメージします。
その後、練気により手から魔術具へ光の球が回りながら注入されるイメージ。
最後にふと我にかえる頃に儀式は終了、願掛けをした内容は忘れてください。
願掛けの儀式はここまでです。
注意事項
- 術を行う本人が願掛けを行うこと。
- 不安な方は、呼吸法と錬気を練習してから行ってもよいです。
- トランスが不十分な場合集中力不足です。呼吸法を何度も行ってください。
- 瞑想は鼻呼吸でリラックス、呼吸法錬気は口呼吸で負荷をかけるようにします。
- 一番大事なことは【より具体的にイメージをすること】と【忘れること】
- 魔術具が複数ある場合は、日にちを分ける等して一つずつやること。
術をやめる・捨てる時
1)お香で浄化する
2)中身を取り出して燃えるゴミと燃えないゴミに分ける
3)見えないように袋等で隠してそれぞれ捨てる