契約名を決める時に
今宵は、黒猫魔術店で魔術を教えている「黒猫魔術学園」のセミナーの話。
最初に「契約名(魔女名)」を決めますが、これが大事な名前になります。
そんなのいちいち決めなくても…と思いますが、本当に大事な概念ですので、こちらに記しておきます。
契約名(魔女名)とは
私たちは生まれたとき、家族から貰った物質界での名前がありますが、魔術や精神世界のことを学ぶ時には精神世界の名前が必要になります。
それが契約名(魔女名)です。
私たちが物質界にいる時、名前で縛られているなんて微塵も思わないでしょう。
しかし名字は氏神様(土地に住まう神様)に縛られています。
もっと身近で言えば、戸籍、銀行、免許証、病院など、ありとあらゆる処で縛られています。
しかしそれは現実に生きていく中で必要なルールです。
名前がなかったら戸籍がない、人権がない、人じゃないということに成りかねません(肉体はあるのに)
あくまでも物質界で使う名前は、その名前…つまり本名でいいのですが、スピリチュアルな精神世界に入る時、その名前のままでは不都合があります。
物質界でもそうですが、名前とはその人を縛るまじない(呪)なのです。
もしも誰かにまじないをかけたりする場合、本名と生年月日があればできます。
魔術を勉強するということは、同士と共に学ぶということです。
全国、世界には魔術を勉強する人や、研究家が沢山いらっしゃいます。
その道に入る、という意味でも契約名を決めてくださいね。
儀式の中で契約名(魔女名)を使う
また、儀式を行う際に契約名を使う儀式(台詞)があります。
例)「我、蜜猫、悪魔○○を召喚する」
などです。
色々な儀式に契約名は使われるのですが、皆さんで一緒に儀式する時などは略式で呼び合います。
例)蜜猫、柘榴、詩璃、木蓮
これはあくまでも略式で、私の場合ですと、蜜猫の名の後に~×〇※▽~(うんたらかんたら)と続きます。
略式以外の名前は決して誰にも口外しませんようきつく申し上げておきます。
※口外すれば、相手と契約を結ぶということです。
実際、ひとりで行う儀式では、天使や悪魔と契約を結ぶわけですからね。
生身の人間にもしも口外すれば…その人に命握られることと同義ですので。
なので私も、魔女たちの正式な契約名は存じておりません。
契約名を定めるコツ
これから契約名を考える人に、コツを伝授しましょう。
名前は一種のまじないです。
名前に意味を持たせることで、その能力を発揮しやすく、イメージしやすくなります。
蜜猫の漢字を分解すると、虫、獣、植物、自然などケルト信仰に必要な(つまりイメージしやすい)ものになります。
柘榴は石榴石からとったのかな? 柘榴は冥界の果物であり魔力のある実です。
またある人は属性からとって、風を入れたいとか、鳥になりたいとか、星が好きだからとか、星座のパワーを入れたいとか、黒猫魔術結社は契約名に特に縛りはありませんが、日本人ですから漢字の方が意味もわかって使いこなせるかと考え、推奨しています。
かと言って単純に神の力を得たいから「神与」とかナンセンスなものは却下します。
純粋に「こう成りたい」「目指したい」という処、または己に還る処を、背伸びせずに、決めて頂きたいと思います。
勿論、略式名前後の口外しない契約名の方まで、ちゃんと考えながら作るといいと思います。
しかし長いと寿限無みたいになりますから、容量オーバーしませんように。
因みに、「自分で決める」というのが大事なのです。
他所様の結社様は受け継いだり、師範が名付けてくださったりあると思うのですが、私は、黒猫魔術店は、「己の欲する処を成せ」なのです。
自分がその道に進みたい、ということを、自分で決めるんです。意思を持って。
自分でそれを決めれる人は、誰にも負けません。
悩みなんて、もう無いのですよ。
だって、欲する処を成せる力があるのですから!