簡単なカバラですが奥深い!
今宵はカバラの話。
魔術の基礎であるカバラを簡単に説明すれば、生命の樹(セフィロト)に基づいた世界の真理を表し、人間にとっては肉体や精神、魂のレベルで経験を積む階段のようなものさしです。
キリスト教に聖書があるように、カバラはこの世界全体のバイブルと言っても過言ではないかと思います。
カバラ数秘術
そのカバラの考え方の一部で、数秘術が有名です。
1~9の数字に意味のあるものとして定義しています。
また流派によってはそれ以外の特別な数字、11、22、33もそれぞれ意味があるとしていますが、高次元すぎて人間には理解しづらいので、初心者は一桁がおすすめです。
数秘術では運命数を使うのですが、これを調べるには、誕生日を足し算します。
例)1980+1+18=1999
1+9+9+9=28
2+8=10
1+0=1
という具合に足し算を繰り返して最後一桁(または特別数字)になったものが運命数です。
運命数では、生まれ持った才能や傾向がわかります。
セフィロトの番号、タロット、トランプ等にもこの意味が割り当てられています。
もしこれでセフィロトの瞑想をするなら、1から始まり番号が増えるにつれて経験を積んでいくというイメージです。
運命数の意味
簡単な運命数の意味も記しておきましょう。
- 1…リーダー、スタート、意思
- 2…バランス、サポート
- 3…創造性、楽観的、成長
- 4…安定、地味、几帳面
- 5…変化、自由、自己修正、冒険
- 6…調和、信頼、結果
- 7…変わり者、神秘性、意外性
- 8…可能性、繁栄、お金
- 9…霊性、忍耐、目指す処や理想
- 11…才能、アーティスト、芸術、判断力
- 22…英雄、行動力、カリスマ性
- 33…宇宙、真理、ラッキー
また、年号の部分を今年のものにして、誕生日で計算するとイヤーナンバーが出てきます。
イヤーナンバーは今年経験を積むべきステージを表します。
因みに運命数は、黒猫魔術店は5で、私は7、柘榴は8です。
調べてみるとなるほどなと納得できるような意味合い。
カバラは数秘術よりもっと奥深い
数秘術は簡単で親しみやすかったので、何故かカバラ=数秘術みたいに思っている人が沢山いますが、実はもっともっと奥深い。
上記の意味だって簡単な単語で表記してますが、才能や今年のやるべきことが一言で済むわけないじゃないですか。
本来カバラは聖典なんです。
世界のものごと、仕組み、生きること、死ぬこと、全ての真相が書いてあるものです。
これを人間が理解するには、他の分野の沢山の知識が必要になります。
例えば、その入り口は魔女学、ハーブ学、魔術、知恵や超自然的な力、宇宙の力、神の世界の力、そして愛について。
カバラを正しく理解するには、西洋占星術やユング心理学、4大属性、タロットの知識が必要になります。
どの分野も欠けることなく知っていて初めてカバラのスタートラインに立てて、尚且つ座学だけではない心の成長と共に時間をかけて理解しなければなりません。
カバラを少しでも理解できたら、世の中の仕組みを知るので楽に生きれるし、悩みがなくなります。
自分で未来を占えるし、決められます。
迷うことなく即断即決できます。
ものごとスムーズに進めることができます。
感謝をして過ごす(魔術では自然崇拝が基本です)ので、引き寄せなどの運がよくなります。
お金にも交友関係にも困りません。
難しいけどカバラを知ってほしい
ここまで書いて、私もそうなっているなーと思い返し、努力は必要でしたが理解に努めてよかったと思います。
カバラに出会わなかったら私の魔術はないですし、心は痛みで荒みきってそんな類の交友関係または愛などなく誰も友達がいなかったかもしれません。
私のブログを読んで皆さんが共感してくださっていますが、カバラが仏教の教えのように、真理に迫った聖典だからだと思います。
いつでも思いますが、私は決して崇拝者などではなく、魔術の素晴らしさひいてはカバラの教えをただ伝導しているだけに過ぎません。
ぜひ、占い師の同業者さんも、これから魔女になろうという人も、例えばタロットだけとか、占星術だけとかで鑑定を行うのではなく魔術全てを極めてほしいと思います。
逆に言えば、カバラを知って初めて伝導することができる(物質的に言えば対価として鑑定料をとってもいい)レベルです。
だって、キリスト教の神父様も(たぶん)聖書は全て読んでいるのですから、魔術やスピリチュアルなどの業種に携わるならば聖典を読むべきだし、理解していないのにお金をとるなんて私は考えられません。
黒猫魔術店のキットはカバラを基にしている
黒猫魔術店の毒林檎や黒猫米などのオリジナル魔術もカバラが組み込まれています。
これらは構築者はきちんと理解していなければダメです。
でもお客さん(術者)はカバラまで理解できなくても、いえ、今は理解できなくても、もたらされた結果で心を成長させながら魔術のコツを掴んでいくに従ってだんだん理解できるようになります。
毒林檎は9イエソド、魔女や霊性の部分を使い、8ホドを通って、7ネツァク→6ティファレトのルートを想定しています。
魔女術(林檎のハーブにスパイスをいれて料理する)がイエソド、願掛けの魔術儀式をするのがホド、自然的なパワーを得るのがネツァク、最終的な愛の獲得がティファレトです。
説明すると少し難しいのですが要は、スタートからゴールまでをセフィロトで構築しなければ魔術は完成されません。
これは毒林檎に限ったことではなく、タロットの際も私達はカバラを取り入れていますし、それが当たり前だと思ってます。
ルートが曖昧だと伝導…その名の通り言葉で伝えて導けないからです。
うちの虚月と柘榴は勿論これを理解してお客さんにタロットしています。
そこまでできてやっと対価が貰えると思うのですがどうなんですかね?
当たる、当たらない、叶う、叶わない、ではなく、本当に必要なのはご本人様が今どの修行をしていてどのようにすれば楽になれるかを伝えることではないかと思います。
タロットにはそれが顕著に表れます。
魔術も叶う人はきちんとやり方を理解して願いを手放すまで、謙虚に自分と向き合う人です。
それはもう既にカバラの参入者です。
楽して叶えよう(なんて人はいないかと思いますが)というのが、自分のためにならないということを直感的にわかっているのだと思います。
そんなわけでカバラって深いのですよというお話でした。
真理がそんなにすぐに理解できないかもしれませんが、自然に理解できるようになるまで、謙虚に向き合いましょう。
そうして考えた人がきっと魔術の門を叩くと思うのですが!
※初回の方は、生徒手帳も同時にご購入ください。