今宵は、バッチフラワーレメディーの理論を呪術的な観点から見つめてみた話。
スピリチュアルが乱用される昨今ですが、理論的に研究してみると魔術やオカルトと繋がりがあり面白い結論になることが多いのです。
術を扱う側も利用する側も、きちんと理論を理解して取り入れれば良いのではないかと…!
とにかくこの研究、面白いので読んでください。
バッチフラワーレメディーって?
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1930年にイギリスの医師エドワード・バッチ博士によって開発された、心や感情のバランスを取り戻すための、シンプルで副作用や習慣性のまったくない癒しのシステムです。
赤ちゃんからお年寄りまで安心してしようすることができ、動物や植物にも利用できるレメディ。
(バッチホリスティック研究会のパンフレットから引用)
私が頂いた資料にはこのように記載されています。
これだけ聞くと、副作用がないってどういうこと?癒しって何?と日本人的感覚に思うかもしれません。
私もそう思っていたのですが、私がレメディについて面白いと感じたきっかけは、
- バッチ先生がイギリス出身(オカルトが関係していそう)
- レメディーの作り方が呪術っぽい
この二つでした。
バッチフラワーレメディーの作り方について
バッチフラワーレメディーは、植物を湧き水に浸して、太陽光に何時間か当てておきます。
その後、その水を濾過して、完成です。
バッチフラワーレメディーはこの水をさらに水で割って飲んだり、スプレーしたりして、生活に取り入れるというやり方です。
これを聞くと「え?ただ植物(花など)を浸した水に効果なんてあるの!?」と思います。
私もそう思っていたことがありますもん。
でも呪術の研究をしにバリへ修行へ行ったり、独自に調べたり研究をしていると、
「あれ?これって呪術的思考じゃないか?」と思うようになりました。
呪術的思考とは?
呪術的思考(じゅじゅつてきしこう)、魔術的思考(まじゅつてきしこう、英: Magical thinking)とは、ある事象について、理性と観察においては因果関係が正当化できない物事に原因を求める思考である。
宗教や民俗、迷信において、信仰心や祈り、儀式や生け贄、タブーの順守などと、それに対して期待される報酬や利益が結び付けられた。
臨床心理学においては、呪術的思考を持つ患者は、ある行動や考えと災難・悲劇的な出来事の間に相関関係があると考え恐怖を感じる。
呪術的思考によって、人々は、自身が世界に影響を及ぼすことができる、またある行為と何ごとかが照応関係にあると考える[1]。
(Wikipediaより引用)
人間の脳は本当に馬鹿なので、「因果関係を正当化できなくても結び付けて考えてしまう」ものです。
つまり、何かあったら「○○のせいではないか」、「これだけやったんだから○○が得られて当然ではないか」などです。
どんな人でも無意識にそのように思考しています。もう本能に近いレベルで抑えるにも難しい。
この脳の仕組みを利用したのが、呪術や魔術というわけです。
レメディーにおける呪術的思考
バッチフラワーレメディーに当てはめて考えてみると、
ある植物を水につけておいた→水にはその植物のエネルギーが移る→その水を飲めばそのエネルギーを得られる
という呪術的思考が働いています。
一応念を押して言っておきますが、エネルギーが本当にあるかないかは問題ではありません。
エネルギーは目に見えないものなので、感じることしかできませんし確かめる術がありません。
植物の成分というならハーブとか薬にした方が有効成分が多いと思います、成分の話をしているのではありません。
問題なのは、昔からエネルギーは流動する性質を持つと言われていたことです。
これは「金枝篇」というイギリスの社会人類学者ジェームズ・フレイザーによって著された未開社会の神話・呪術・信仰に関する集成的研究書(魔術書)にも記されています。
呪術とは
そもそも呪術とは、
- 祈祷や占いなど、シャーマン的存在が神託を行う術
- 薬草や毒草などの知識を利用する術
- まじないや心霊でコントロールする術
に分けられます。
魔術書と言われる金枝篇では、呪術について記された項目があります。
呪術には大きく分けて二つあります。
類感呪術
求める結果を模倣したり、形が似ていることで意味をもたらす術。
例)雨乞いの為に水を撒く、脳の形に似てるクルミを食べることで頭が良くなる (クルミに関しては科学的根拠はない)
感染呪術
接触したものに願いを付与する術。
例)狩りの獲物の足跡に槍を刺すとその影響がおよぶ
昔からある呪術的思考を利用したレメディ
つまり、昔からこのように「二つのものを紐付けして考え、因果関係を見出す」ということは行われてきました。
レメディーの話に戻りますが、植物を浸した水のエネルギーとは、類感と感染呪術の理論からも納得がいく呪術の考え方です。
何度も言いますが、エネルギーがあるかないかという短絡的なことを言いたいのではありませんよ。
脳が無意識に呪術的思考をしてしまうということは、そこに効果があってもなくても、効果があると思い込みたい・因果関係を結び付けたいので、効果があるように作用するのが呪術、ということなんです。
バッチフラワーレメディーを使ってみる
ということで呪術だとわかれば私個人的には効くはずだ!となり、実際に体験してみることにしました。
今回のお店は山形県鶴岡市にある「コラダカロコ」のバッチフラワーレメディーアドバイザーの森シエナさんにご教示頂きました。
カウンセリングは、体に出ている現象を聞いて感情や深層心理を癒すための対応した植物を選びます。
このカウンセリングでは自然体な状態を目指します。
しかしバッチフラワーレメディーは本人の変わりたい・良くなりたいという意思が必要です。
依存心があるとまったく効果は見られないといった実験があるそうですよ。
これも魔術(呪術)と同じですね。
また他者や環境にも作用すると言われます。
つまり術者がその術の理論や仕組みがわかっていれば呪術は作用するというわけですね。
家族と一緒に住んでて、自分がレメディースプレーを使用していたところ何も知らない家族にも効果があったとのお声もあるようです。
対面でセッションしてカウンセリングするのが一番だそう。
私が選んだレメディーは一番上の画像のものですが、最高でも7種類入れることができます。
これを水で割ったものをスポイト付き瓶に入れて完成です。
4滴ずつ1日4回、飲み物に混ぜたりして摂取します。
ケルトの樹木がラインナップされてる
ところで上の一覧表の中に、ケルト樹木がラインナップされていて魔女的に感動しました。
同じイギリスだもんなー!
樹木に対する愛情や信仰が垣間見れます。
レメディーを飲んでみて
私は飲むことに多少抵抗がありました。
それでも飲んではいたのですが、抵抗を持っていても仕方ないと思って、寝る前に瓶ごと枕元に置いたり、持ち歩いたりしました。
呪術的思考の観点で言えばエネルギーが流動すればいいわけですから、自分の近くに置いておくだけでも私は効果があると思ったからです。私は、ですよ。
はっきりと目に見える効果というのはわかりません。
(そもそも目に見えないエネルギーを利用する術ですからね…)
でも自然体に、楽に、無理なく、といったことをうまく意識できたと思います。
魔術では願掛けを行ったら忘れることをやりますが、レメディーは定期的に摂取する=意識することで心を強くするのでしょう。
願いを叶えるのではなく、自分を強化したり、なりたい自分に変容するために意識して慣れていく(無意識を慣れさせる)ことが大事なのだと感じました。
レメディーと呪術についてまとめ
そう考えると、心を強くしたい・変わりたいという人にとっては呪術という思い込み作用を使って、自分自身の脳を騙すことは理にかなっていると言えそうです。
レメディーのように毎日行うのが苦ではなく、少しずつ無意識に作用するように意識するやり方は理想的です。
レメディーの水に力があるかどうかは証明できないので別にして、変わりたいという自分の意思の手助けになると思います。
レメディーに依存するのではなく、自分自身で変わりたいという心を育てるひとつの方法として取り入れるのは良いと思いますよ。