傷みを知っている人の存在が大きい。
私が癌になり、痛くても辛くても、救われていると思うのは、身近に相談できる人がいることです。
そんな人が皆さんには身近にいらっしゃるでしょうか?
ひとりで闘うのではなく、信頼できる人と一緒に闘う方が心が安定します。
信頼できる人に話す
黒猫魔術店で革製品アーティストのHOCUS POCUS
こちらの店主はとても優しいお兄さんなのですが、20代の頃に白血病になりリハビリをしています。
彼とは何度か会ってお話をしていますが(住まいが離れておりますので)素直で、とても心の綺麗な、徳のあるかたです。
それは自身の病気に立ち向かってきたという経験が雰囲気で物語っているのかも知れません。
私は病気を告知された時に、まずは大事な人にそれを話しました。
私はこれまでちゃんと人と向き合ってきたけれども、自分の感じている痛みは、大事な人でも理解することが難しいんだなと、本当の意味で悟りました。
体の痛みはこれまでもずっと毎日続いていたのでもう慣れています。
手術やこれからのことへの不安や恐怖の心の痛みは、どうしましょう。
痛みを知っている人は沢山いる
私は自分と同じように、若くして病気の人、入院している人を沢山知っています。
私は、私の気持ちを理解してくれる人は、同じように病気になった人だと思いました。
私は彼らに話を聞くと、ある人は、
「自分の痛みは自分にしかわからない。
半分に出来ればなんて言うけど、それは幻想で、そんな事は出来ない。」
HOCUS POCUSの彼も、こう言います。
「これは自分にとってどうしようもないことの一つで、病気と一生付き合っていく以外はないと覚悟を決め前に進むしかないようです。」(サイトより)
また、ある人は、
「楽しそうな人を見ると心が痛くなる。
特に親と家族が楽しそうにしているところ。自分は子供が産めないから。」
こういうことは、おそらく同じ傷みを持つ人にしか解りえぬ事だと思います。
決して自分は不幸だと言っている訳ではありません。
克服する為には自分の中にある陰陽の影の部分をきちんと受け入れてやらねばいけません。
私たちは誰でも、「影」を持っているのです。
影を認めるために、無意識から意識(言葉)へ思いが溢れてきているのです。
これは周りも肯定(受け入れる)べきでしょう。
これはオカルト分野の研究をした心理学者ユングが説いています。
誰しもが死に向かって生きている
私たちは誰でも死に向かって生きています。
それまでに一度も病気にならない人は居ないでしょう。
もし貴方の周りで大事な人が病気になって、「何故この人ばかりこうなんだ!」とお思いになって自分に何か出来る事があるのか、と努力なさいます。
しかし結局は手を握って元気づけてあげることぐらいしかありません。
何故なら病気は本人が乗り越えるべきものだからです。
因果は心に反応する
しかし私は知っています。
手を握って元気づけることもなさらない方々が、次に病気になることを。
私が、そうだったように。
病気になった人の元から去って、理解もせず、努力もなさらない、それは因果の法則…というよりも寧ろ宇宙の法則で、「必ずわからないことをわからせようとする力」が働きます。
宇宙は「わからない」と言う人を嫌います。わからないことをわかるようになるまで、
繰り返して事象を起こさせます。
おそらくそれも、ユングに言わせれば「去った者はジレンマを抱えて後悔に石化する」のでしょう。
病気にならない人はいませんので、その時にこんなに辛かったのかと思い起こし、後悔の石化が貴方の涙でやっと解けるようになるのでしょう。
石化というのは、時間が止まったままということです。
さて、ご本人様は何よりも強く居なければいけません。
気持ちを理解してくれる人を探すことを始めてみてください。