現代魔女が語る本当にあった怖い話【第五夜】

※ノンフィクション

これは魔女蜜猫が体験したことを記しております。
ホラーが苦手な方はご遠慮ください。
またこちらを動画化した作業用BGMも御座いますのでお楽しみください。※動画準備中

 

こっくりさんとヴィジャボードの検証、潜在意識の筋肉運動

 

ツカマエタラ

 

皆さん、T山をご存知ですか?
地元でも有名な心霊スポットなのですが、私はT山で心霊調査を行なったことがあります。
ここは、テレビの心霊特番にも紹介されたりしたことから、ネットのオカ板でも容易に検索できます。
それによると、頂上にある電波塔と奥にある池がヤバいと専らの噂です。

 

T山の電波塔は本道からそれた小道を車で登った先にあります。
小道も旧道になっていて整備されていないのか、木や雑草も伸び放題で蔦が絡まり昼でも光が差し込まず、不気味な雰囲気なんです。
夜に行く時にはもっと薄暗く、人もいないので本当に何か出そうな感じです。

 

さて、これは私たちが深夜に体験した話です。
調査という名目で不気味な雰囲気にドキドキしながら頂上まで行くと例の電波塔がありました。
車のヘッドライトで照らすと、電波塔は白い灯台のような筒型の長細い形状で、中に螺旋階段でもあるのでしょう、上部に小窓があります。
じっとそれを見つめていると、その小窓に人影らしきものが動くのが見えたのです!

 

「あれっ?あの窓のところ、誰かいない?」
「え?どこ?何も見えないけど。」
連れには何も見えていないようですが、確信があった私は注視しているとやはりまた!人がはっきりと見えました。

 

「ほら!あそこ!人じゃん!」
「えー?」
その窓にいる人はどうやら男性らしい風貌でした。
男性にしては少し長めの黒い髪に無精髭。目は前髪で隠れてわかりませんが、瞳孔はこちらを見ていることだけはなぜかわかるのです。

 

勿論、私はそれが本当の人間だとは思っていません。
電波塔には鍵がかかっているだろうし、それを無視して中で遊ぶような若者の年齢には見えないですし、何より、影を伴いぼんやりとしながらもはっきりと見えるその姿が、この世のものではないと直感しました。
「男だよ。でもずっと見てるだけで何もしない。」
「俺には見えないな。」と連れは言います。
「たぶん入ってこないように見張ってる。入らないうちは何もない。」
「入るか?」

 

私たちは調査用の機材を持ってきていましたが、おそらく電波塔の中に入らないとデータは取れないだろうと考えました。
でも私は違和感を感じていました。
「中に入ったらあれが怒るから入らない方がいい。ここから霊視して確かめる。でも何か違和感が…。」
私はその違和感の正体がわかりませんでしたが、収穫なしに帰るのも気が引けたのでとりあえずこの場で霊視を試すことにしました。
祈祷や詠唱の所作を一通り終えてから、あの影の男を見つめてチャンネルを合わせました…。

 

「あ…っ、あ、あ…」

 

ガタガタガタガタ

 

車のエンジンが一際ゴゴゴ…と大きな音を立てる中、私の体は震え上がりまるで痙攣のようになりました。
目眩と吐き気で意識が飛びそうな所で連れに引っ叩かれながら、「何が起こった?」と聞かれました。
私は覚束ない口元で必死に言葉を発しました。
「早く、逃げ、て」

 

尋常じゃない様子を感じ取った連れはすぐに麓まで引き返しました。
山ではずっと気分が悪かった私の体調も、麓まで来ると何事もなかったかのように戻りました。

 

あの男は昔、誰かを殺してあの場所に隠れていたようです。
特に夜に来る人は、自分を捕まえに来る人だと思っているようでした。
たぶん昼間や、電波塔の中に入らなければ大丈夫だと思います。
まあそれを証明することはできないんですけどね。

 

あの時、男が言った言葉が今でも忘れられません。

「ツカマエタラコロス」

 

…あの時感じた違和感の正体は、この言葉の意味が「捕まえられたら殺す」という意味ではなく「捕まえたら殺す」という意味なのだと気付きました。
逃亡中の恐怖感が変化してしまったのか、それとも殺した相手の霊に憑依され集合体と化しているのか…。
いずれにしても刺激しない方がいいだろうと、あれ以来調査は打ち切りとなりました。

 

注連縄

 

これは私がまだ幼かった頃、祖母に何度も何度も聞かされた注連縄の話です。
祖母はよく神社でこの話をしました。

 

「ほうら、あれを見てごらん。神社や、ご神木にかかるあの注連縄の先へは決して行ってはならんぞ。
あれに触れても、飛び越えてもいかん。
あれはな、猫は触れてはならんものよ。
あの縄は特別な力を持ったものだから。」

 

猫というのは、家が先祖代々からの猫憑き筋であるからです。
つまり霊媒体質の者にとって注連縄がかけてある所へ行く際には注意しろという意味なのです。

 

後でから知ったのですが、注連縄は境界線を表すのだそうです。
この世とあの世や、世俗と神様がおわす所を区別するための結界です。
だから無作法に立ち入ったりしてはいけないということなのでしょう。

 

私は祖母に言われたことは絶対だったので、この言い付けを守らなかったらどうなるかは知りません。
もしかしたら神隠しなんかが起こるのでしょうか…?

 

飛び降りる女

 

普段何気なく使っている、立体駐車場。
それらの多くは螺旋のようにぐるぐるとした構造ですが、その回り方が右回りか、左回りかを気にしたことはありますか?

 

今回お話しするのは市内の某デパートにある立体駐車場のことです。
私はそこはあまり好きではありません。
その立体駐車場には女の霊がいるからです。

 

はじめはこの立体駐車場を登る時、吸い込まれそうになる感覚が不気味で吐き気がすると思いました。
外壁はコンクリートでしょうが、朽ちた石のようにみすぼらしい作りで、天井も通路も狭く薄暗いのです。

 

ある日この立体駐車場を利用したのですが、私が車を停めたその場所が悪かったのでしょう。
車から降りた時に、目の前をヒューンと上から下へ落ちていく何かが見え、その後ドスンという嫌な音がしました。
ハッとして、「まさか飛び降り?嫌なものを見てしまったな…」と思いながら、それでも確認しないわけにはいかず、その場所を見下ろしてみると何もありません。
勿論上にも何もありません。

 

おかしいな、と思いその場にしばらく佇んでいるとまた目の前をヒューンと落ちて行きました。
しかし下には何もありません。
ゾッとして、これはいよいよこの世のものじゃない現象だと直感しました。
そこで少し離れてよく見てみると、またヒューンと落ちてくるそれは、女の霊のようでした。
なるほど、上の階のどこかから飛び降りた女が地縛霊となって繰り返し飛び降りているのだと思いました。

 

それにしても自殺者が出るほど、ここはなぜそんなに嫌な感じがするのだろうと改めて考えてみると、ひとつ気付いたことがあります。
その立体駐車場は左回りなのです。

地球の自然的な回りは時計回り、すなわち右回りになります。
キャベツや渦潮など自然にできるものは全て右回りなのですが、この立体駐車場は反時計回り、すなわち左回りなのです。

 

霊が通る道は洞窟や洞穴やトンネルなど薄暗い所にあり、何度も通過することでまるで産道を通って生まれ変わると言われています。
この立体駐車場もそのような性質があるのかもしれません。
しかし左回りだから、この女の霊はずっとここに囚われることになるでしょう。
また同じようにそんな霊が集まる場所になるでしょうね。

 

このように人が作り出したものが霊の住処となることは多々あります。
皆様もお気をつけて…。

 

引き返してはならない

 

私はとある場所に行くと、いつも同じ幻覚を見せられることがあります。
そこはM地区の山中にある橋なのです。

 

私が初めてそこを訪れた時は夕方の、まだ日があるうちでした。
車でその橋を通る時、夕日が山にかかって光が眩しく目を薄めました。
長い橋の中腹にさしかかる頃、私は急に吐き気を感じ、頭がズーン、ズーンと痛み始めました。
次いで耳鳴りがキーン、キーン、キーンと激しく聞こえたのです。
この感じは、目に見えないものの仕業だと感じました。

「早くこの場を去ろう、きっとこの場所は私に合わないのだ。」と言い聞かせ、逃げるようにして離れると、体調は元に戻りました。

 

2度目にそこを訪れた時は夜でした。
あんなことがあった所なのでできれば通りたくはないのですが、仕事の関係でどうしてもそこを通らなければいけなかったのです。
橋に入るとすぐに人影が見えました。
若い女性のようで、黄色のパーカーを着ていました。
私はおかしいなと思いました。
夜といっても今は深夜で、しかもM地区は山奥で、街灯から街灯までが長く暗い所なのです。
そんな所に若い女性が車もなく、1人で何をするというのでしょう。

 

私の車はだんだんと女性に近づきヘッドライトで照らされました。
横目に見やると少し不気味な感じがしました。
うつむきながらニヤリと笑ったような感じがしたからです。
そしてすれ違うと同時にその人は私の車の方へ駆け出して来るのです!
後ろから物凄いスピードで、女性は追いかけてきます。

 

なんで追いかけて来るのか!?と思う暇もなく恐怖を感じ、私はアクセルを最大限に踏み、とにかく橋を越えようとしました。
ルームミラーとサイドミラー越しに確認した女性は、とんでもなく恐ろしい鬼のような形相で、何か嫌な気配を感じていたからです。
「絶対に止まったらヤバい、振り切らなきゃヤバい。」そう直感したのです。不気味な橋は間も無く中腹に差し掛かります。
と、その時、後ろから追いかけて来た女性は、橋の欄干に飛び乗ったかと思うとそのまま川へ飛び降りたのです。

 

しかし私はもうその女性が人間でないと察知していました。
「とにかく橋を渡り切って、それから土手の方から見てみよう。今引き返すことは絶対にやめた方がいい!」
と考え、土手際に行くと案の定、川は穏やかに流れています。
しかし深夜の川は暗く、もし人が身投げしてもすぐにはわからないでしょう。
ここら辺りは街灯も少ないのです。
私は冷静に考え、帰路につくことにしました。

その後、M地区の友人に聞くとそんな女性は知らないということでした。
田舎ではもしそんなことが現実にあったら、地区の消防団が駆り出されて大捜索になるからです。

 

「あの橋なあ、自殺者が多いんだよなあ。」と友人は言いました。
なんでもあの橋で車が乗り捨てられることが多く、行方不明の捜索隊があの橋を調べることが多いのだそうです。
そして実際に死体があがることも…。

「もしあの時引き返していたら、引きずりこまれたかもしれないね。」
私は友人に言いました。

皆さんも、あり得ないようなことが起こったら自分のことを一番に考えてください。
霊に情けをかけたら最後、引きずりこまれてしまうかもしれませんので…。

 

タケノコご飯

 

これは私がバリの修行帰国後に体験した、心霊というよりもちょっと不思議な話です。

5月の盛り、某所にて名産のタケノコを頂いたので、すぐにアク抜き調理するために父にそれを託しました。
私はその日ちょうど出勤だったのです。

 

ところが不思議なことに店に着いてからも尚、タケノコの香りがぷんぷんします。
しかも、家では孟宗汁が定番なんですがその香りではなく、タケノコご飯の香りです。
「さてはあのタケノコ、かわりご飯になっているのかもしれない」と思いました。
よだれが出そうになるのを抑えて仕事をこなし、残業もあったので深夜過ぎに帰宅すると案の定、家の中もタケノコご飯の香りです。

 

それでは父がタケノコのアク抜きだけではなく、かわりご飯を炊いたのだろう。
そして今晩はそのタケノコご飯を家族皆で食べたのだろうと思いました。
冷蔵庫を覗いてみるとやはり、そのタケノコご飯があります。
美味しそうだけれど残業で既に晩ご飯を済ませていたので、潔く寝て明日の昼に食べようと思いました。

 

翌日昼に起きだした私は衝撃の事実を知ることになります。
なんと、あのタケノコご飯がないと言うのです!

よくよく話を聞くと、昨日はタケノコご飯を炊いていない、今日の晩にそれを炊くのだとのこと。
え?じゃあ昨日私が見たタケノコご飯は一体何だったのでしょう?

 

幻だったのだ…としか言いようがありませんが、私は確かに見たと…孟宗だけに妄想だったのか…さすが孟宗…と私の思考回路もショート寸前です。
そういえばバリ帰国後から、左足くるぶしの所が時々あったかくてモフモフしています。

勿論、そんなモフモフしたものはいません。

バリではガジュマルの樹の信仰があり、私も祈りを捧げていたため、キジムナーでも傍にいるのかもしれません。

精霊のことは深くは追求しませんが、もしそうだったら素敵ですね。

 

 

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