まるで龍の住処のよう…!
岩手県岩泉町にある鍾乳洞、「龍泉洞」。
その名に相応しくまるで龍の住処でもあるかのような地底湖が美しい日本三大鍾乳洞のひとつ。
また蝙蝠などの天然記念物も生息している、ハンターでなくてもドキドキわくわくが止まらない場所!
今宵はこの龍泉洞へ魔女が行ってみた話。
龍泉洞ってどんなところ?
龍泉洞は総延長3600mで、そのうち700mが公開されています。
奥からは清水の湧き出る第三地底湖の水深は98m、湧き出す水量は毎秒1100リットルだと言われています。
龍泉洞の中を進んで行くと、「摩天楼」や「月宮殿」「守り獅子」「竜宮の門」など神秘的な名所があります。
ネーミングセンスが心をくすぐりすぎてデッドムーンを思い出してしまうお花畑な私を許してください。
(プリンスデマンド様が海にいたらこうなる)
透明度が高い地底湖
龍泉洞と言えばその美しい地底湖が有名ですが、なぜこのような透明度が維持できるのでしょうか?
それは、地下深くの沢の水が、地底湖で湧出しているからです。 良質の腐植土によって何重にも濾過されているそうですよ。
未公開部分を含めると全部で8つの地底湖があるそうです。
この透明度が高い龍泉洞の地底湖は「ドラゴンブルー」と呼ばれています。
(…と聞いてドラゴンロードを連想する私は神秘の欠片もない)
そしてその水は、地中の石灰質を多く溶かし込んでいて、カルシウム成分を含む弱アルカリ性なのだそう!
だからサイダーとかコーヒーとか、味がまろやかで透き通っていて、後味がいいのですね!
また昔から龍泉洞の水は「長生きの水」として愛され続けてきたそうです。
コーヒーもサイダーも絶対に味わうべきです!めっちゃおいしい!
龍神様はいるのか?
龍泉洞が龍神様をお祀りしているのかは定かではありませんが、その名称と、地底湖がまるで龍の住処のように美しいので、龍神様の話を記しておきます。
龍泉洞へ続く橋にも龍神様がおわしましたのでね。
古い話、龍の滝登りしかり、古事記のヤマタノオロチしかり、龍や蛇がモチーフとなるものは川を意味するのではないかとされています。(諸説あり)
また九頭竜川など川名に「龍」がつくものは多いですし、地名に龍がつくものは昔は川に縁があった土地が多いかもしれません。
山の神を女、海の神を男、川や湖などには龍や蛇が神だと思われてきました。
これは物質的に龍や蛇が神様になるという意味ではなく、自然の神様を動物や生き物に例えた例です。
今でも龍神様をお祀りする場所の多くは、川や湖、池など「水」を象徴する神様(西洋的に言えば水のスピリット)であることが多いです。
しかし近年になってから龍神様を戦いの神様だとする見方も増えました。
なぜなら「水」はいつの時代にも文明を滅ぼさせるほどの強大な破壊力を持っていたため、戦によく使われたからです。
魔術でいえば黒魔術的な使い方をしたわけですよね。しかしそれもまた水の力です。
また現代では龍神様を使役したりペット扱いする人も多いのだとか。
愛着を持つのはいいことですが、仮にも神様なのでぞんざいな扱いは決してなさらぬよう。
私の友達の魔女さんの龍憑き筋の人は、大変「水」を敬い、清涼飲料水なんて飲まずいつも水だけ、一年に何度か滝行、今でも蛍のいる田舎に住んでます。
そのくらいじゃないと龍憑き筋は大変だと言っていたっけなあ。猫は楽です猫ありがとう。
天然記念物の動物
龍泉洞内には5種類の蝙蝠が生息しており、1938年に国の天然記念物になりました。
沢山の蝙蝠が龍泉洞内に住んでいて、夕方になると飛んで行って森で狩りをします。
- キクガシラコウモリ
- コキクガシラコウモリ
- モモジロコウモリ
- ウサギコウモリ
- テングコウモリ
地底人が住んでいた?
こちらの科学館は、龍泉洞のメイン入り口から道路を挟んで向かい側に位置します。
メインの洞窟だけ入ってこちらは入らない人結構いると思うんですが、こちらの洞窟めっちゃおすすめなんです!
洞内は写真撮影がNGなくらい、鍾乳石も沢山あり、細い通路ばかりで楽しいです。
希少なフローストーン、石筍やカーテンなどがあります。
また、洞内に縄文人の人形などもあり、当時使用されていたであろう1万1千年前の土器・石器などが多数発見されているとかで展示もあったりと、歴史的な側面でも見ものです。
なぜ魔女と洞窟が関係しているのか
黒猫魔術店では魔術ブレスレットが人気商品となっていますが、これには天然石を使用しています。
しかも化学組成式など事細かく、古い魔女のレシピや魔術書文献や占星術を使って配置していますので、その知識量たるや本の上だけではわかりづらい。
わかりづらいなら実際にフィールドワークすればいいのよ!という持ち前の行動力(それしか持ち合わせていない)によって世界各地の洞窟や火山や沢にお邪魔しています(笑)。
パワーストーンにパワーがあるかないかは別にして、古くから大地の結晶として親しまれ、特別で綺麗なものに加工されるこうした石たちです。
古くから使われてきた歴史が物語るにおいては、人を魅了する”何か”があることは確かでしょう。
その何かは目に見えるか見えないかはわかりませんが、魔女たちがすべきことはただの綺麗な石という一側面ではなく、石そのもの全体として捉えて、人に与える影響が何かということを重視します。
つまり洞窟内に水晶があっても、その水晶だけがエネルギーがあるわけでもなく、綺麗に磨いたからといって人々を魅了するわけでもなく、その水晶を産出する環境や出来方に、積み重ねた歴史や時間経過によるエネルギーがあると思えてなりません。
同じ山脈でも採れる石の成分が違ったりするのですが、それすなわち山の性質が微妙に異なるということで、実際現場に行くと空気感も違うんです。
そういうのを生身で感じたくて様々な場所に行っています。
石の歴史にこんなにも重みがあるのだと感じることによって、魔女の自然崇拝の心が育まれていくと思います。
自然の全てが、自然のままに出来上がっている、無理のないこの感じが好きです。
皆さんもぜひ山や洞窟など、乙女心くすぐる所へ行ってみてくださいね!
きっとそこには恋以上のトキメキがあるとかないとか!