面白い形状の鉱物やお宝がいっぱい!
今宵は2018年10月に魔女柘榴が行った台湾修行について、国立故宮博物院について語りたいと思います。
ここは中国や台湾の歴史の移り変わりの品々が多く展示されている博物館です。
中でも翡翠や瑪瑙などの鉱物に惹かれる!
お宝だらけの国立故宮博物院
市内から少し離れた山間部にある『国立故宮博物院』。
地元台湾の方々も多く訪れる人気の観光スポットですが、展示されている至宝の数なんと約69万点とのこと。
そのうち宋、元、明、清の皇帝たちが収集した陶磁器や玉器など2万点ほどが展示されています。
有名で絶対にこれは最低限、見るべきだとガイドさんが教えてくれたものをご紹介します。
翠玉白菜
『翠玉白菜』は瑾妃(光緒帝・清の第11代皇帝の妃)の嫁入り道具として子孫繁栄を願いつくられたとされ、バッタやキリギリスも一緒に彫刻されています。
そんな理由からか、台湾の人気のお土産屋さんでも縁起物としてよく見かけます。
ちなみにこの翠玉白菜とは一つの『ヒスイ輝石』の原石から彫られたものです。
空洞があったり質の悪い(例えば色に透明感がないだとかまだらになっているもの、緑みの少ないものなど)をうまく彫り込んでいくことで味になるのです。
自然の持ち味を活かした芸術作品、是非拡大して見てみて下さい。
肉形石
肉形石は瑪瑙(アゲート)系の鉱物を豚の角煮そっくりに彫刻したものです。
見て下さい、この肉感・・・近くで見ても美味しそうです。
こちらの彫刻も天然の鉱物を活かしたつくりになっています。
彫象牙透花雲龍紋套球
こちらは1本の象牙からつくられたもので恐らく展示物の中でもトップクラスで彫るのに時間のかかったものだろうと思われます。
象牙を球体に削り出し、第一層の穴から次の層の模様を彫り込み、またその内側の層へ・・・という風に外側から内側へ彫り込んでつくられています。
拡大してみると、層の薄さや細かな模様などがとても美しい彫刻です。
第一層には9匹の龍が球体に巻き付くように立体的に彫り込まれています。
その他、沢山の至宝たち
こちらは翡翠の屏風です。
細やかな飾り彫りがとても繊細ですが屏風なのでとても大きいです。
東洋の剣なども展示されていました。
蝶か魚か?
↑正面から見ると蝶が飛んでいるのに、斜めに立てられた鏡に映すとなんと泳ぐ魚に見えます。
鉱物にパワーが宿ると信じられている
また、『国立故宮博物院』に展示されているものの他にも、台湾では鉱物にもパワーが宿っている、という意識が当たり前のように根付いているようです。
『七彩玉』というものがあるのですが、こちらは是非画像を検索してみて下さい。
台湾の東海岸側の山脈でとれる鉱石で、蛇紋石質と台湾翡翠の玉質が含まれて見事な色彩をもつので『七彩玉』と命名されたそうです。
現代では温度を加えることで台湾翡翠の色彩をより鮮やかにしているようです。
色んな色が混ざり合ってとても美しい模様をつくりあげているのですが、日本だとケバケバしいとか言われそうですね。
一つとして同じ色味や模様のものがなく、大きさや形も価値もバラバラです。
原石だとビスマス結晶みたいな色で私はこちらの方が好きです(笑)