着物や飾りがくるくる回る!
今宵は山形県東根市にある座敷童が住まう郷土料理 梅ヶ枝清水(めがすず)。
テレビでも有名になったこのお店に2019年某日、魔女蜜猫が座敷童・龍神様・お地蔵様を訪ねて行きました。
そこで不思議な現象が起きたのです…。
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郷土料理 梅ヶ枝清水とは?
山形県東根市にある古民家の郷土料理店です。
梅ヶ枝清水と書いて、「めがすず」と読みます。なんと素敵なのでしょう。
実はこのお店、2019年2月6日放送の「世界の何だコレ!?ミステリー」(フジテレビ)で、あの原田龍二さんが座敷わらし企画にて御来訪されたところです。
私もたまたまリアルタイムで見ておりまして、興味を持ちました。
なぜなら、ふつうこの手の取材時には霊魂は賑やかにしないものですが、ここの座敷童は原田さんが起きていても寝ていてもリアクションを返してくれるのでした。
そして座敷童のお宿と違い、料理店ですので予約がなくても行くことができるだろうと思ったわけです。
不思議な瞑想があった前夜
私の場合、フィールドワークに行く前はあまり下調べをしないようにしています。
(まほ婿氏や娘の方が調べ物をして行くのです)
なぜなら、霊媒である私まで下調べをしたら先入観や常識に囚われすぎて何も見えない感じないといったことが起こり得るからです。
念を押して言いますが、お宿を訪れている時点では私は歴史や風土などの一切は頭に入っていないことをお伝えしておきます。
そして案の定、前日あたりから頭が膨張したような痛みと吐き気がするのです。
少しでも楽になろうと瞑想をやってみると不思議なものが見えてしまいます。
美しい龍
私はテレビで座敷童の部屋の様子は見ていたのでこれは知っていました。
しかし向かって左奥の方に、小さく、そして細長く、美しい何かがうねり光り輝いておるのです。
それは龍のような、蛇のようなものでした。
ああ、そこに神様が、または精霊がいらっしゃるのだろうと思いました。
お地蔵様
次に見えたのはお地蔵様です。
茶が色褪せた木製の小屋のようなものに、ひと柱。
前掛けもなく、ただ石造のお地蔵様がいらっしゃいました。
景色は物悲しく、夕暮れになると淋しい雰囲気でもありました。
ここで瞑想を終えて、これは何だったのだろうかと考えますがわかるはずもありません。
そして瞑想で得たことは気にし過ぎない方が良い場合が多いので、そのままにしておきました。
座敷童の部屋
さて、いざ梅ヶ枝清水を訪れてみると、そこはとても素敵な古民家です。
特に水が綺麗で、水の気配が強い土地だと感じました。
名物のおばあちゃんに案内され、姫御前とお蕎麦を注文し、出来上がるまで座敷童のお部屋で遊んでいてください、と通されました。
(私たちは早めのランチ時間に訪れたのでお客さんもあまりおりませんでしたが、後から来た人は混雑していました)
こちらが座敷童がいるお部屋です。
着物やお人形、紙風船や鉄琴などの遊び道具がいっぱいですね。
「こんにちは」とご挨拶をすると着物が揺れるとテレビで見ましたので、同じように「こんにちは」と言ってみます。
すると…!
奥の紫の着物と、右側の着物がゆらゆら、くるくると揺れ回転します。
「お返事をしてくれてありがとう」という気持ちで室内をゆっくり見て回ります。
龍らしきものを見たのはこのあたりなんだよな~と思いながら。龍の小物はないですね。
じゃあやはり関係ないのかな?と思っていたのですが…
座敷童の部屋にしかいないのか?
ここでふと疑問に思うのが、このように着物や飾りがくるくる回る現象はこの部屋でしか起きないのでしょうか?
私たちは部屋を移動して古民家内を探索してみました。
お雛様が展示されている
ちょうど雛街道の時期だったこともあり待ち座敷にはお雛様が飾られています。
よく見たことがあるオーソドックスなお雛様から、古いお雛様(お内裏様とお雛様が逆に座っているもの)まで沢山ありました。
お人形好き(たぶん)の座敷童であればこの座敷でも遊んでもいいよね。
飾りを回してくださいな
辺りをうろうろ探索してお昼も近くなってきた頃、座敷童のお部屋はお客さんで満員でした。
これではサービス精神旺盛な座敷童でも嫌がるのでは?と感じたので待ち座敷にあったこれでちょっと実験…。
この飾りは桃でしょうか?(桃ということにしておきます)
ファンヒーターがついているので外側の桃は空気の流れで動くのですが、中心の赤い桃が動かない様子だったので、
「座敷童さん、いたらあの赤い桃をね、くるくる回して遊ぼうよ」
と声をかけてみたのです。
まほ婿氏と娘も一緒に呼びかけ、何度目かの呟きのあと…回った!!
同じことを2~3回繰り返しても回った!!
でも同じ遊びじゃつまらないのか、それ以降は回りませんでした。
他の飾りか、または着物はよく回るので桃よりそっちの方が好きなのかもしれませんね。
龍はモミの木だった!
このタイミングでまほ婿氏と娘に「昨日、変な瞑想だったんだよね」という話を告白。
するとまほ婿氏、「それならあの木が龍神の木らしいけど」と言います。
へ?
見ると中庭に龍のような跡がついたモミの木があるというのです。
それが公式サイトに載っていたので、下調べをしていたまほ婿氏は知っていたご様子。
実際のその木を見てみると、確かに龍が蛇行したような跡が見受けられます。
何より驚きなのはそのご神木が部屋の左奥の方向で…。
あ、これか。納得です。
龍かどうかはともかくとして、木には神様(精霊)すなわち自然のエネルギーがありますから、神格の象徴になっても何ら不思議なことではありません。
どうやら私はエネルギーの流れや塊を光輝く美しいものとして、瞑想の中で見せられたようですね。
しかし訪れた時最初に感じた水の気配から察するに、水が澄んで綺麗な土地でしょうから龍神様はいらっしゃるのかもしれませんね。
お地蔵様もいた!
その後さらに調べていると、梅ヶ枝清水の十字路にお地蔵様があるということでした。
その名も「粕食らい地蔵」。
伝承も面白く、その昔この付近を歩くと「粕食わせろ~」という声が聞こえるのだとか。
振り返っても誰もいない…というホラーなのかちびっ子の悪戯なのか、そんな話大好き!!
残念ながら私がご挨拶した時には「粕食わせろ~」は聞こえませんでした。
しかし昔は酒蔵が多かったのだろう、そして酒作りのための水も美味しいのだろうと推測できます。
また瞑想に出てきた風景は小屋でしたが、梅ヶ枝清水の塀をバックにしている雰囲気などは似ています。
この粕食らい地蔵様が見せてくれたのかもしれませんね。
座敷童の正体は?
瞑想の謎も解けたところで、こちらの座敷童はいったい何だろう?
人霊(先祖や生霊など)か? それとも精霊(神、妖精、自然霊など)か? はたまた人形の思念か?
論理的に消去法をしてみると…
- 嫌な感じ(気配)はしない(=悪霊ではない)
- 部屋の空気はひんやり冷たい
- 部屋に湿度は感じない(=生霊ではない)
- サービス精神旺盛な座敷童(=妖精ではない)
- ラップ音はなし(=人的要因の否定)
- 他の方々が挨拶しても着物や飾りがくるくる回る(=霊感的な現象ではない)
- 人形は少なめ(=人形の思念はあっても少なめ?)
- 水の気が強い土地(=龍や蛇と呼ばれる自然霊がいる)
- 古い歴史がある土地(=氏神様、先祖霊の可能性もある)
- 私は神様や自然霊にアタル性質があるが屋敷内は大丈夫だった
自然霊(龍や蛇など)がいるのは確かですが、それらが座敷童と同一なのかはわかりかねます。
例えば自然霊には妖怪や精霊が当てはまるのですが、人間にちょっかい出したい子もいればひっそりしたい子もいるので、サービス精神の項はどちらとも言い切れません。
そして氏神様、先祖霊の可能性も捨てきれません。
私の主観になってしまいますが屋内ではアタル(吐き気がない)感じがしなかったので、先祖霊か、精霊でもエネルギーが強すぎない子の可能性が高いと思いました。
ただあくまでも私の感じたものなので、真実はわかりません。
でも肉体ある人間と、霊体の座敷童がよく遊ぶことができるというのはとても珍しいこと。
座敷童のように目に見えないものにも敬意を払って、大切に守っていきたくなるような日本の文化だと感じます。
梅ヶ枝清水に行く際には
お料理については公式サイトにもあるので載せませんが、お蕎麦も御膳も美味しかったです。
座敷童と遊びたい人は拝観料だと思って御膳を頼むと良いと思います。
予約も不要でしたが数に限りがあるようで、遅く行くとランチ終了している場合があるようです。
早めの時間に行ってみてください。
写真なども「ブログで紹介したいです」とご相談したところ「ぜひ」とご快諾頂きました。
また梅ヶ枝清水にはふっさふさの猫が何匹かいるようでパラダイス(笑)です。
また座敷童と遊ぶだけでなく、龍神様やお地蔵様など土地まるごと楽しんでご挨拶ができると尚良いかと思います。
ぜひ水の気の雰囲気をお楽しみください。